だって仕事だから、、、その1
一昔前のドラマでもよくあったが、最近のドラマにも多々ある描写がある。
それは主人公、もしくは周りの人のミスが原因で、仕事の締切に間に合わなくなりそうになり、全員が徹夜してなんとか終わらせる、というシーンだ。
私的には少し疑問に思う。今も昔もこのようなシーンが使われているということは、こういった場面をおかしいと思わない人が多いからではないか?
さらにいうなら、日本の働き方が今も昔もそれほど変わっていないことの裏返しではないか?
働き方改革がさけばれて久しいのに、未だにこのようなシーンが普通に流れていると、日本の現状が浮き彫りになる。
仕事だから、徹夜してなんとか終わらせるのは当然だという考え方を、みなが当たり前のように受け入れていることを恐ろしいことだと思うのは私だけではないだろう。
大げさではなく、こういった認識が日本人を過労死に追い込んでいくのだ。
漫画や雑誌には週刊のものも多く存在する。
否定するつもりはないが、そんなに速いペースで出す必要があるのかと疑問に思う。
皆様はHUNTERXHUNTERという漫画をご存知だろうか?
この漫画は、週刊誌であるジャンプで連載されているが、本人が病気のためか、かなり頻繁に休む!
連載がスタートした時期はONE PIECEと殆ど変わらないのだが、単行本の数はONE PIECEの方が倍以上ある。
しかし私が思うに、HUNTERXHUNTERの連載の仕方のほうがむしろ普通で、ほとんど休みなしに毎週連載している漫画のほうが異常だとさえ思う。
実際、毎週休まずに連載している漫画の中には、ほとんどセリフがなく、実質的には話が進んでいなかったり、急に過去の話(ジャンプあるある)になったりする場合もある。
こういった状態を読者が喜んでいるのだろうか?
私だったら、本当に好きな漫画なら、少し間が空いたとしても、いいものを作ってもらいたいと思う。
多くの人が何気なく使っている言葉、
「だって仕事だから」
この言葉はほとんど宗教じみている。
そこには情状の余地は一切ない、という盲目的な意味が含まれている。
このブログを読んでいる紳士淑女の皆様、あなたも「だって仕事だから」何気なく使っていないだろうか?