ライバルの存在
先日、またもミニライブにでた。
私は丁度、ビミョーな状態のレベルにあって、初心者を脱したが、当然上級者でもない。
楽器というのは非常に根気のいる趣味なので、基本的にほとんどの人は初心者か、めっちゃうまいかの二極状態にある。
私はなんとか初心者を脱することができたが、先程あげた理由により中級者というのが一番少ない。初心者といても物足りないし、かと言って上級者といても自信をなくしかねない。
そんなわけで私は似たようなレベルの人が周りにいなくてどういったモチベーションでやればいいのかわからなくなっていたが、先日のライブでなかなかいい人を見つけた。
その人は初心者なのだが、最初のライブでいきなりオリジナルの曲を作ってきたのだ。
大体の場合、ギターを始める人はカラオケの延長線上で始めるので誰もが知っている曲をダラダラと歌いがちなのだが、まさかの全部オリジナル。
そしてオリジナルを作ってくる人もいるにはいるが、大体の場合、聞いているこっちが恥ずかしくなるような曲がほとんど。
しかしその人はなんというか…少なくとも聞いていて恥ずかしくない曲を作ってきた。
そして最初のライブなのに堂々としている…そう、始めてライブに出る人も何人か見たことがあるが、そういう人はガチガチになっていて、見ているこっちが緊張するような場合がほとんど。
聞いていて恥ずかしくないオリジナル、堂々とした佇まい。腕前は初心者だが、間違いなく伸びしろというものを感じた。
(何様なのだ私は)
しかしそういった人を目の当たりにして、私は危機感を覚えたのだ!久しく感じたことのなかった感覚。
私が住んでいるのは田舎だ。楽器をする人は少ないので、あまり新しい人に出会わないからのほほんとしていたが、久々に血がたぎる思いだった。
自分で自分のモチベーションをあげられる人もいるが、それはよほど才能がある人でないと難しい。やる気を保つ簡単な方法は、ライバルを作るということだとわかった。
競争心を煽ることにより、人は自らのレベルをあげていくことができる。ここで気をつけなければいけないのは、煽らないといけないのは競争心であって、恐怖心ではない。この2つは非常に似通っている。どちらも危機感につながるからだ。
しかし恐怖心に煽られ続けていると、必ずいつか折れる。そこのところを見極めなければならない。
競争心を煽れば人は真価を発揮できるが、そのメカニズムを利用して企業や社会は人々の不安を煽る。なんとかして税金を払わせたり、働かせたりしようとするために。
うまく自分の競争心に火を点け、自らを越えていこう。