1000円
私は趣味でギターを弾くのだが、人前で弾くようになると、いろんな人と知り合って、輪が広がっていくのだ。
それが楽しくてとりあえず誘われたらなるべくライブに出るようにしていたのだが、昨日はとてつもないメンバーと混じってのライブだった。
私が住んでるのは田舎だが、それでもフォーク世代の人たちはうまい人がたくさんいる。昨日は私の地元の猛者たちが一同に介するライブだったのだ!
私が出ることができるライブというのは、ざっくりとしたレベルの人たちだけだったのだが、さすがに昨日はプロの人たちもいたので、ちゃんと持ち時間を守らなければいけなかったり、用意も素早くしなければいけないという、本物の現場のような感じであった。そういった人たちに混じって私のような素人が出ていた!もはやヤケクソである。
私の住んでいる田舎でも、現役のプロの人たちがいたのだ。皆50代以上である。そしてその人たちに教えていた、今は現役を退いているさらに上の世代も見に来ていた。なかなか感慨深い。今まで知らなかっただけで、長く音楽の血が受け継がれていたのだ。
残念ながら私と同じ30代どころか、40代の人もほとんどいない。いるのだろうが、そういう人は皆県外に行ってしまったのだろう。
昨日のライブは予想よりはるかに多くの人が来たらしいので、始めて音楽でギャラをもらえた。皆一律1000円である。私にとっては初任給のようなものだ。この1000円からまた私の音楽は始まって行くかのように思う。
打ち上げで皆その1000円を使っていたが、私は使わずにとっておいた。私にとっては1000円以上の価値がある。別にお金が欲しくて音楽をしているわけではないが、見に来てもらえる価値を提供できるような音楽ができるように、これからも頑張っていきたいと思う。