未来のラジオ体操
羨ましいことに、世の学生たちは夏休みに入ったようだ。
私の住んでいる田舎では、子どもたちがラジオ体操をしている姿を見かける。
ふと思った。田舎なら空き地がたくさんあるが、都会の子どもたちはどこでラジオ体操をしているのだろうか?
私が子どもの頃は駅の(もちろん無人駅)駐車場などでやっていた。
都会の無駄に巨大で騒々しい駅でラジオ体操をするわけには行くまい。しかも私が子どもの頃、ラジオ体操の参加人数は多くても10人ほどだった。
都会では何十人もいるだろうから、少々広いスペースでなければできないだろう。そもそもやっていないのだろうか?
それか、ラジオ体操も現代風に進化しているかもしれない。
例えば高層マンションに住んでいるボンボンの子どもたちは、屋上やマンションに設置されているガラス張りのスタジオで、マッチョのインストラクターにガチのラジオ体操をやらされているのかもしれない。
もしくは、自分の前にスマホを置き、皆が自宅にいながらスカイプでネット会議ならぬネットラジオ体操をしているのかも。
一度ラジオ体操をしたらそれを録画して毎朝それを流すだけのサボり上手の子どもが出てきそうだ。
昔はラジオ体操に行くと、カードにハンコを押していた。それが溜まっていくのが嬉しかったのを覚えている。今ならスマホのアプリでそれができそうだ。
もしすべての家にネット環境が整えば、夏休み明けに一斉に課題を提出して先生たちがヒーヒーいう事態も避けられそうだ。少しづつネットで提出すれば負担も減るし、夏休みの終わりに駆け込みで課題をするような子どももぐっと少なくなるだろう。
色々考えてみると、まだまだ改善できる余地はありそうだ。
世界に課題は尽きない。