豚に真珠、馬子にも衣装、馬の耳に念仏
言うまでもなく、人はお金を稼がなければ生きていけない。それが社会的責任だ。
しかし社会的責任を負いすぎると、今度は自分の人生に対する責任を放棄することになる。
お金がなければ生きていけないが、生きがいがなければ働く意味が気になり始めてしまう。
やらなければいけない事は少なからずある。お金がなければ生きていけないが、生きがいをおろそかにしても死ぬことはない。
最初から社会的責任にがんじがらめになっている人は少ないはず。
コツコツまじめに働いていれば報われる、そういった言葉は確かに美しいし、間違いではない。しかし、そういった常識が通用するのはあくまでも人口が増え、経済が拡大している時だけだ。
人口も増えず、経済も低迷している時にまじめに働いていても、負担と見返りがどんどん乖離していくだけだ。
今こそ社会的責任と自分の人生に対する責任を見直して、線を引くべきなのだ。
今自分が持っているものは、本当に必要か?
少し大変でも手に入れたいものは何なのか?
メルカリでとてつもなく高価なギターが売られている。それらの説明文を読むと、数回しか使っていないというものも多い。
中途半端に豊かな国になってしまったが故に、今行動を起こさなくても特に困ったことにはならない。
一人一人がこれ以上はやりませんと意思表示すれば、自然に企業も改善を行うようになる。
子どもの頃何をするのが楽しかったか、思い出してみよう。