なぜ会社の壁にはグラフが貼られているのか?
あらゆる会社の壁という壁に貼られている、何かしらのグラフ。
売上目標
良品率
不具合の数
その他もろもろの数字
何か重要な数字ではあるのだろうが、果たして誰か見ているのだろうか?
少なくとも私は壁に貼られているグラフの前で立ち止まり、熱心に見ている人を見たことがない。なぜなら、そんなグラフを見ている暇があれば仕事をしろ!と上司にどやされかねないからだ。
〇〇の壁にグラフを貼ってあるから、各々見ておくように〜との業務連絡があるが、一体どのタイミングで見ればいいのか?仕事中は仕事をしなければならない。休み時間は休憩しなくてはならない。ではあのグラフの意味は?
第一、見たところでどんな意味のない数字が、都合のいいように解釈されているかわかったものではない。一体どうすれば世の会社の壁に貼られてあるグラフは人々に読んでもらえるのか?バンクシーの書いた絵の隣にでも貼っておけばいいのだろうか。
上司が心をこめて作ったグラフの末路は、何かの走り書きの裏紙になっている。スーパーのチラシと同等だ。しかも、何時間もかかって作られた、単価で言うなら何千円も価値のあるグラフ。
もし世の中の全ての会社の壁に貼られているグラフを作った単価を足せば、バンクシーの絵が買えそうだ。
いつか世の中のグラフが、ちゃんとグラフとして価値を発揮することを願う。