ジョブズ「君は優秀な人材か?」
あなたは働いている会社に満足しているだろうか?
つらいこともあるけど、生活の為にはしょうがないと割り切って働いている人もいるであろう。
大変すぎて辞めたいけど、どうにも決心がつかない人もたくさんいるはず。
ここで一つ、私の友人の話をしよう。
「辞めたいのは辞めたいんだけど~、ほら、今オレがやってる仕事って、他の人にできないじゃん?」
・・・んなワケねーだろ!!!と言ってやりたい。
他の人にできないから、という考えで企業に居続けるのは非常に危険である。
こういう言い方は、あたかも企業側の方がその社員に依存しているように聞こえるが、
実際には、この社員の方が企業に依存している。
人間は(たとえ、それがどれだけちっぽけなものであれ)プライドを守るためなら、少々大変なことでも耐えられる。
そしてこの状態がずっと続けば、耐えてるオレカッコいい!となり、それが自分の存在理由になってしまう。
しかしその存在理由とは、あくまでもその会社の内部だけでのこと。
冷静になって考えれば、そのことにも気づけるはずなのだが、もう頭の中はオーバーヒート寸前、自分はこの会社に無くてはならない存在だと思い込んでしまう。
そしてまた一人、社畜のできあがり、というわけだ。めでたしめでたし。
なんとなく察した人もいるであろう。
これは友人の話ではなく、かつての私の話である。
結果的に私は体を壊し、会社を去ったというわけだ。
私が去ったあと、会社に特に何の弊害も起きなかったのはいうまでもない。
企業というのはそんなにヤワなものではない。
トップの人間さえガンガン交代している。
どれだけ優秀だとしても、一社員がいなくなったところで、いたくもかゆくもないであろう。
仮に本当にその社員一人しか担当することができない仕事があったとしても、
企業は必ず代わりの事業を考え出す。
指を加えて倒産を待つはずがない。
つまり、ひとつの企業に固執する理由は、全くといっていいほど見当たらない。
自分が社長でもないかぎり、代わりの人材はいるのである。
自分の代わりはどこにでもいるんだと自覚することが、
本当の自分と向き合う第一歩になるのではないだろうか。
自分を優秀だと思っている紳士淑女の皆様、あなたは大丈夫だろうか?