Story of my life

日常に転がる疑問を掘り下げるだけ掘り下げて放置

ノエル・ギャラガーを通して感じたこと

ごきげんよう。管理人の吉岡です。


今回はノエル・ギャラガーという人物について少し語ってみたい。

 


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ノエル・ギャラガーとは?


90年代のイギリスで「ブリット・ポップ」という一大ムーブメントを作り出したオアシスのギタリストであり、メインソングライター。


2009年、ボーカルであり実の弟であるリアム・ギャラガーとの不仲によりオアシスを脱退。


実質的な解散であった。


それから数年を経て、ノエル・ギャラガーはソロ活動を始める。


正直に言えば、ソロ名義での活動はあまり聴いていなかった。


しかしソロ名義3作目のアルバム「フー・ビルト・ザ・ムーン」を久々に聴いて度肝を抜かれた。


素晴らしい。マジでヤバイ。


アルバムを聴いて、いい音楽だな、と思うことはたまにあるが、ロックを感じるのは久しぶりだった。

 


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ノエル・ギャラガーを通して感じたロック魂

 


ロックを感じるとは一体どういうことなのか、それは自分自身でも感覚的なものなので説明しづらいが、1つの指針はある。


それは、今までに聴いたことのない音楽、という事。


つまり、0から1を作り出すことに(部分的でも)成功しているという感覚だ。


私は結構たくさんの音楽を聴いてきた。


おそらく普通に生きていたら聴くことはないような音楽なども聴いている。


もちろんさらにたくさんの音楽を聴いている人はたくさんいるだろうが、一般の人に比べたら遥かに知識はある。


ある程度の知識がある私でも、たまにこんな音楽は聴いたことがない、と感じることがある。


そんな時はたまらなく嬉しい。


また新しい世界を知ることができたのだから。

 


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私がロックを感じる3つのパターン


そういった感動は3つのパターンに分けられる。


・その感動が最初だけで終わる。(何回か聴いていると感動が薄れてくる)日本の音楽でこう感じることが多い。


・最初はそうでもないと思っていたが、聴くたびに段々と感動が湧き上がってくる。


・最初で衝撃を受け、それがずっと続くパターン。これが一番いい。


今までに聴いたことのない音楽に遭遇するのは、ある程度の慣れが必要な時がある。


なぜなら、聴いたことのない音楽というのは、自分にとっては異物になってしまう場合がある。


そういった場合は、何度か聴いて慣れていくしかないし、ずっと慣れない場合もある。


しかしその異物が自分にとって害がないどころか、有用なものだと頭が理解すれば、それは洋楽好きにとって何よりも代えがたい幸せになるのだ。


そういった感覚を久々に感じることができたアルバムだ。


オアシスを聴き込んでひいきしている面や、それまでのオアシスの音楽ありきで彼のソロを聴いているから、もしかしたら的はずれな感動かもしれない。

 


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過去から現在へ。現在から未来へ。

 


オアシスのメンバーだった時の彼と、今の彼は違う人物だ。


今の音楽性の土台にオアシスを感じこそすれ、その上に作ろうとしている音楽は、オアシスの延長線上にあるものではない。


人は誰しも、過去に自分自身を置き去りにしようとする。


今や未来を信じるよりも、楽しかった過去を思い出すほうが楽だからだ。


その呪縛から逃れるのは難しい。
さらにいうなら、過去に大きなことを成し遂げた人ほど、それは難しくなる。


しかし彼は、過去の栄光に囚われることなく新しい音楽を探す道を選んだ。


それがどれほど過酷な道かは、想像に難くない。


彼ほど大きなことを成し遂げた人物が、その道を選んでいるのだ。
これは我々一般人にとって、勇気をもらえる事実になる。


これからも音楽を通してたくさんのことを学べるはず。
さぁ、新しい音楽を探しに行こう。