Story of my life

日常に転がる疑問を掘り下げるだけ掘り下げて放置

脳みそ帽子から垣間見える未来

 リーズナブルで便利な家具で有名なIKEAだが、そのIKEAがとんでもない商品を打ち出して世間をざわつかせている。

 


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※シュールにも程があるw


 それがこの、「脳みそ帽子」なるアイテム。


 果たしてこのアイテムが世界に訴えかけていることとはなんなのか?

 


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 日本を始めとした先進国は、資本主義社会である。


 資本主義では、とにかく効率を求めてしまうものだ。


 無駄を省き、価値があるかないかでしか物事を判断しない。


 いかに少ない労力で大きな利益を出すか、そのことを追求する社会。


 これまでの社会は、そういった価値観があったからこそ発展してこれた。。


 しかしそういった姿勢がしだいにエスカレートして、我々人間は機械と大差のない存在に成り下がって来始めている。


 もしこれから先の未来、様々なメディアで騒がれる、流れ作業や大変な仕事は全てロボットがしてくれるようになるという世界になれば、その後我々は一体何を考えるべきなのか?

 


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 もう辛い仕事をしなくて良くなったら、我々は、余計なことをしてもいいのだ。


 さらにいうなら、余計なことをしていかなくてはならない。


 余暇の時間が増えるからである。


 そうなってくれば、効率化とはまた別の領域で新しい価値を見つけ始めることになる。


 無駄の中には、まだ誰の目にも触れていない未知なる領域があるのだ。

 


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 無駄を排除するあまり、未来の世界では、面白みや遊び心といった人間にしか理解できない概念がなくなってしまうのではないか。


 今回のIKEAの脳みそ帽子は、そうした効率化社会に一石を投じる意味において、大きな意味をもっている。


 仮装と呼ぶには意味不明だし、

 普段使いにするには変な目で見られるし、

 頭を防御するには軟すぎる。


しかしこう考えてみたらどうだろう。


 仮装で使うなら、どんな衣装と合うだろうか?


 普段遣いをするなら、どんなシチュエーションで?


 ヘルメット代わりにするなら、どういった効果が見込める?


 少々乱暴な考え方なのは百も承知だが、想像力が掻き立てられてくるのだ。


「意味がないことに意味がある。」


 これからの社会、我々はこういった価値観を持つようになるだろう。

 


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 もしなんでもかんでも効率化して無駄を省くことしか考えられない人間になっていたら、この商品も一瞥しただけで終わるだろう。


 心の隙間を作っていかなければ、想像力は育たない。


 今一度、脳みそ帽子の活用法を考えてみよう。


 その先にこそ、明るい未来があるはずだと、私は確信している。