みんなの為ではなく、誰か一人の為に
自分を表現する時は色々な方法があるだろう。
私の場合は趣味で弾き語りをやっている。
そこまで上手くはないが、月に一度くらいはミニライブに出させてもらっている。
しかしそこそこうまくなってくると、やはり調子に乗って、よりたくさんの人に向かって歌わなければいけないとか、新しい曲を覚えなければ、などと欲が出てくる。
本当に私という人間はちっぽけなくせに強欲だ!
それはさておき、別に誰に言われたわけでもないのに、勝手にプレッシャーを感じて勝手にガクブルしている私だが、そんな時に初めて知り合いが見に来てくれたのだ。
まるで授業参観のような気分だ。しかし多分私よりも知り合いのほうが緊張したのではないだろうかw
その時ふと思った。余計な事は考えずに、その知り合いの人へ向けて歌えばいいのだと。この考えが妙にしっくりきたのだ。
私は特別うまくなりたいわけでもない、有名になりたいわけでもない。ただ、趣味があったほうが間違いなく楽しいからやっているだけだ。少なくとも今は。
それならより多くの人へ向けてとか、失敗してはならないとか欲は捨て去るべきだろう。
そんなことは求められてもいないし、私も趣味以上にガチでやってやろうという気持ちはない。
ブログも同じだ。
確かに一般公開すれば、理論上は世界中の人がこの記事を見ることができる。
しかしもちろん見てくれるのはほんの一人握りの人たちで、私も今の所、このブログを誰に届けたいのかもわかっていない。それなら自分へ向けて書く以外にないだろう。
効率化が骨の髄まで染み込んだ現代社会では、すぐ間をすっ飛ばして結果にコミットしようとする。
もちろんそれは悪いことではない。結果を出すことが資本主義の唯一の正義なのだから。
しかし趣味や楽しみの領域に関してはこの限りではない。
少なくとも今は、ただ楽しむためだけにギターを弾き、ブログを書けばいい。
楽しむこととはつまり、自分へ向けてのメッセージなのだ。