Story of my life

日常に転がる疑問を掘り下げるだけ掘り下げて放置

強い意志を持つというジレンマ

ダイエットに失敗した…
仕事でヘマをした…
失恋した…


 多くの人は一度は経験したことがあるだろう。失敗したことによって落ち込んで、もう二度と同じ過ちを繰り返さない「強い意志」が欲しいと願うのは、誰もが思うところだ。


 しかし殆どの場合、強い意志が欲しいと思いながらもそうなれない。


 自分の気持ちを奮い立たせて、鉄の意志を保ち続けるなんてことは、全く不可能ではないにせよ、ほとんど無理といってもいい。

 


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 ここでひとつ、考え方を変えてみよう。


 例えば、あなたは失恋し、ひどく落ち込んでいる。嫌な事を思い出さないように、強い意志が欲しいと思っている。


 ここで注目して欲しいのは、あなたが失恋したという事実。


 失恋したということは、あなたは恋をしていたということ。当たり前のことだが、まずこのことを思い出して欲しい。


 恋をしていたということは、あなたは何かしらのアクションを起こしたということ。あなたが何もしなくても男がよってくる美人でもない限り、何かしらの行動はしたはずだ。


 つまり、あなたは行動なり挑戦なりをしたということ。何も行動を起こさずに、挑戦もせずに恋になることはありえないからだ。何も行動せずに手にした恋なら、あなたはそもそも落ち込んだりはしないはず。行動や挑戦をしない人に恋はできない。すなわち失恋もできない。


 世の中には何一つ行動もせず挑戦もしない人がたくさんいる。でもあなたは行動した。


 何がいいたいのかと言うと、あなたはすでに、強い意志を持っているのだ。あれほど欲しいと願った強い意志。それはもう、あなたの手の中にある。行動するには強い意志が必要だからだ。そう自分を認めることから始めてほしい。


 あなたは強い意志をすでに持っているから、もう欲しがる必要はない。


 でも事実、あなたは落ち込んでいる。さて次はどう考えればよいか。

 


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意志が強い≠落ち込まない

 


 あなたはなぜ強い意志が欲しいと思ったのか?その理由は、落ち込みたくないから、ということだ。


 しかし先程も言ったとおり、あなたはすでに強い意志を持っている、でも落ち込んでいる。


 次のステップは、落ち込むことを受け入れること。落ち込むことを受け入れるにはどうすればいいのか、これははっきりいって1つしか方法はない。


それは、失敗に慣れることだ。私が思うに、人が落ち込む理由の90%は、失敗することに慣れていないから、である。


 例えばあなたが子どもの頃、自転車に乗れるようになった時、たくさんころんだのではあるまいか。でも最後には、ちゃんと乗れるようになった。それが慣れだ。


 慣れるためにはたくさんの失敗をこなさなければならない。


 つまり、落ち込むことを回避するのに必要なものは、強い意志ではない。それは、失敗に慣れることなのだ。


 ここにジレンマが生まれる。

 


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失敗に慣れる方法

 


 失敗して落ち込みたくないと思ったら、どうしても行動することに二の足を踏んでしまうようになる。


 失敗したくないという恐怖で行動ができなくなるというジレンマが生まれる。この負のスパイラルに入ってしまうと、行動するモチベーションがどんどんなくなっていってしまうのだ。


 失敗して落ち込みたくない、失敗したくないと思うなら、失敗を重ねて慣れるしか方法はない。もしくは、失敗に対する認識を変えること。

 

 あたかもスタンプカードのように、10個失敗したら1つ成功をもらえる、そんなカジュアルな認識を持つ。

 

 もしあなたが自分の失敗をそんなふうに思えなくても、第三者から見れば些細な事である、という見方は知っておかなければならない。

 

 自分の失敗を笑い飛ばせるようになれば100点だ。きっとその先には、見たこともない景色がある。