Story of my life

日常に転がる疑問を掘り下げるだけ掘り下げて放置

ピエロンリー


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 歳が三十を超えてくると、段々と自分が薄汚れていってるのが身にしみてわかりますよね。

 

子供の頃、ゲームが好きな私は夢中で朝から晩までゲームやってました。


でも段々歳を取って高校生になり、彼女ができたり、将来のことを考えなきゃいけないって空気が教室に蔓延してくると、ゲームがすごく無駄な行為なんじゃないかっていう恐怖が頭にもたげてきて、なんとなくゲームから遠ざかっちゃいました。


多分かなりの時間をゲームに注ぎ込んだと思う。でも不思議と後悔はない。なぜかといえば、心の底から熱中してやっていたと思えるから。

 


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それから中途半端に知恵のついた自分は、何かしら結果や誰もが認める価値のあることしかしなくなってきたように思う。


歳を取るにつれて、自分の時間を無駄にすることが怖くなってきたのだ。


しかし人間とは面白いもので、たとえ間違いなく意味のあることだとしても、それが自分に合わない場合だってある。

 

これはちゃんと意味のあることなんだと自分に言い聞かせても、何故か身が入らずに中途半端に続けて飽きてやめる、その繰り返しがどれだけあったことだろうか。


たとえ社会的に意味がなくても、自分が心の底から熱中できれば後悔はないんだと身にしみた。

 



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そんな薄汚れた私の心を癒やしてくれた、それがこの「ピエロンリー」だ。


簡単に説明すると、お笑い芸人チョコレートプラネットの(IKKOじゃない方)長田がコントの中で描いた歌手「九城伸明」という人物のPVをノリで作ってしまった、そんな感じであろうか。


バカバカしい、とにかくバカバカしいPV。

 

私はかつてそこまでお笑いを熱心に見るような人物ではなかったが、最近はいろんな芸人のコントや漫才をよく見るようになった。なぜか?


それは、芸人たちはみな、世間的に見て全く価値の無いこと、意味のないことに全力で取り組んでいるからだ。


昔はそんな彼らを見ても特に心を動かされなかったが、最近はものすごく興味を持って見れるようになった。なぜそんなくだらないことに全力投球できるのかと。


多分興味を持ち始めたというよりも、私は彼らを羨ましいと思っているのかもしれない。


世間の目に勝手に恐怖して自分の好きなことをする勇気もなく、だからといって割り切って意味のあることを継続することもできない、どこまでいっても中途半端な私…


私は彼らの芸を見て笑う。しかし本当は、私自身を笑い飛ばしてほしいのかもしれない。

 


【九城伸明】ピエロンリー Official Music Video

 

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