ヘミングウェイ「老人と海」
あらすじ
かつては優秀な漁師だったが、もう80日以上も全く釣果の上がっていない老人サンチャゴ。
本人のラッキーナンバーである85日目になんとかして成果を上げたいと意気込み、普段は行かない沖の方へ漁へ向かう。
そこで長い漁師生活の中でも見たこともないような大きさの魚との死闘を描く。老体に鞭を打って大魚と戦う老人の運命は…
感想
もうすっかり歳を取ってしまったが、まだまだ闘争本能冷めやらぬ老人と、彼を慕う少年の物語。(といってもほとんど少年は出てこないが)
もうニカ月以上も釣果が上がらない老人。一緒に漁に行っていた少年は老人を慕っているのだが、両親からもう老人と漁には行くなと諭される。
老人はなんとか名誉挽回しようと沖に出て、ついに今まで見たこともないような大魚を引っ掛けることに成功する。
予想外の大物に手こずり、他に話す人もいないので大海原の上で一人で大声で叫んだりするちょっとアブない老人だ。
途中あまりのつらさに漁になんかでなければよかったとメソメソしながらも、なんとか自分を奮い立たせて戦い続ける老人をついつい応援してしまう。
ページ数も短く読みやすい短編小説だ。隙間時間に読むだけでも数日で読める、読書初心者にもオススメの作品である。
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