なぜ結婚している人は結婚するなと言うのか?
先日、居酒屋で偶然にも私が初めて入った会社の同期と会った。
お互い新卒で同い年だ。私はその会社を5年ほど前に辞めているが、彼は今でもそこで働いている。
彼は今では結婚し、子どもをもうけ、家も建てたらしい。30代前半だからもうそういう友人は結構いる。
私の目が歪んでいるからだろうか。
彼はあまり幸せそうには見えなかった。
どこか疲れているように見えた。
入社したばかりの頃は、同期みんなでカラオケでバカ騒ぎしていた。
それが遠い昔の事のように思えた。
何よりヤバいのは、彼のことを羨ましいと全く思わなかった自分自身だ。
普通だったら悔しがるだろう。
もちろん、文句を言いつつも彼らは幸せを感じているに違いない。
私のように独身で、実家暮らしで、何の責任もない人間など見下していることだろう。
結婚すれば子どもをもうける。
すると人口が増えて将来の納税者が増える。
家族が増えると広い場所が必要になるので家を建てる。
するとローンが発生し、簡単には仕事をやめることができなくなる。
つまり家族を作って家を建てるというのは、国家にとって望ましいことなのだ。
だからいつの時代においても「家=幸せ」のイメージを壊さないように印象操作されているのだ。
もちろん国家という前提がなければ、平和も繁栄も存在し得ない。
なので、そういった幸せを否定するつもりは一切ない。
責任は人を強くもするし、疲弊させもする。
家族っていいなぁと思うこともあるし、小さくてもいいから家を建ててみたいとも思う。
普通の幸せに憧れる時もあるけど、人の幸せと自分の幸せはイコールにはならない。
今の自分に自信がなければ、安易な幸せのイメージを演じてしまう。
自分にとっての幸せはなんなのか、それを追求し続けることが人生なのかもしれない。
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