メルカリでトラブった話 〜平民は税金から逃れられない〜
今やたくさんの人が使うようになったフリーマーケットアプリ、メルカリ。
私もよく使うのだが、今回その取引でやってはいけない行為をしてしまったのだ。
名誉のために言うが、私は禁止行為を知らなかった。今後そういった行為をしないためにも、その経緯を書き留めておきたい。
ギター購入
私は趣味でギターを弾くのだが、メルカリで欲しいギターが安値で売られているのを発見。
ちょっと迷ったが落札した。
説明文を読むと、その相手は私の住んでいる県に住んでいて、車で行ける距離だった。
なので、直接取りに行くということになった。
ギターはそこそこ大きいので梱包も面倒だし、配送料もかかる。双方にメリットがあるので、手渡しをしようということになった。
しかし実は、これがメルカリにおける禁止事項だった。
メルカリでは手渡しによる取引は禁止ということになっている。
先程も言ったが、ギターのように大きいものは梱包の手間もかかる。購入者側も配送料を払わないといけないので、双方にメリットがあるのに手渡しが禁止とはどういう事なのか?
メルカリ税
そのカラクリは手数料にある。
メルカリは取引が成立すると、売上代金の10%がメルカリの取り分となる。
メルカリを含む個人間取引には消費税がかからない。しかしメルカリの取引では10%のメルカリ税があるのだ。
手渡しが禁止されているというのはつまりこういう事だ。
①手渡しで取引するとお互いで決める。
②その後実際に会って、商品と現金をその場で交換する。
③そののち出品者は取引をキャンセルする。
こうすれば出品者は10%のメルカリ税を脱税できるのだ。購入者にも特にデメリットはない。
もちろん皆がこうした行為をすればメルカリは大打撃だ。なので禁止しているのだろう。
メルカリから注意勧告
手渡しが禁止行為とは知らずに普通にメッセージボックスで受け渡しの手はずを整えていると、まさかのメルカリの事務局から注意喚起が!なぜバレたのか?
よく見ると取引メッセージの注意事項のところに、「事務局は必要に応じてメッセージのやり取りをチェックすることがあります」と書いてあった。
マジか。これでは超監視国家の中国と同様ではないか。
その時点で私はごまかしは通用しないと悟る。
手渡しの手はずを整えている時点でバレたということは、これからのやり取りも間違いなく筒抜けになっている。
私は相手の人に、手渡しはやめましょうと申し出た。
というのも、私はメルカリで売り上げた分のお金をまだ口座に振り込んでいなかったし、クレジットカード登録もしている。
それらがなければ手渡しを強行しても良かったのだが、今の状態でアカウント停止でもされたらさすがに泣く。
危ない橋は渡れないと相手に申し出たところ、向こうも取引をキャンセルしてきた。
まとめ
ギターが手に入らなかったのは残念だが、一つ勉強になった。脱税はしてはいけない、ということ。
「トラブルの原因となるので手渡しは禁止」と書いてあったが、間違いなくトラブルよりもメルカリ税を脱税されるのを禁止するためなのだろう。
消費税から逃げようと思えばメルカリ税に縛られる。
我々は税金から逃れることはできない。