Story of my life

日常に転がる疑問を掘り下げるだけ掘り下げて放置

私は売れない芸人という設定


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私の会社は残業が多い。さっさと帰って好きなことをしたい。
 
しかしそういう考えは少し引っかかる。
というのも、残業せずに家に帰れば何も価値は生まれない。
残業すれば小銭が稼げる。
 
なのにどうして残業すれば気分が沈み、帰ればこんなにもハッピーになれるのか?
気持ちと懐具合が比例していない…これが価格と価値の不思議。
 

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もういい歳だし、遊んでばっかりいないでちょっとは仕事しないとなぁ。。。
なんてことも考える。でも無理。
会社にいるだけで死ぬほど気が滅入る。
 
これでは命と引換えに報酬をもらっているようなもの。
残業代程度ではとても釣り合わない。
 

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真面目に働かないとなぁと思っていると、ふと思い出した。
 
テレビのバラエティ番組などで、売れないお笑い芸人の生活の密着取材。
バイトに明け暮れ、ほとんどギャラも出ないお笑いの仕事をしている。
 
何十年もボロアパートに住み、それでも彼らは幸せそうだ。
 
少し前の私は彼らを見て、
「なんて惨めな奴らなんだ!HAHAHA!」
とせせら笑っていた。
しかし、今なら彼らの気持ちがわかる気がする。
きっとそんなふうにしか生きられない、そんな人がたくさんいる。
 

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極貧生活の中で、ふとまっとうな人生を歩みたかったなぁなんて思う人もいるかも知れない。
そんなことは露にも思わず、彼らにしかわからない喜びを噛み締めているのかもしれない。
 
私も覚悟を決めよう。
贅沢はできなくてもいい、とにかくやりたいことをやる。
 
人生には耐え忍んだり、我慢しなければいけないことがある。それは否定しない。
 
でもそういった場面はきっと、世間で言われているよりも、自分で思っているよりも、ずっと少ないはず。
 
本当は投げ出したり逃げたりしてもいい。
本当にやりたいことがあるなら、捨て去る勇気を持てるはずだから。