今日、親の気分を味わいました
オリジナルを作る
私の趣味はギターで弾き語りをすることだ。
それが講じて知り合いが増え、最近バンドをするようになった。
私がボーカルなので、自ずと私が曲を決めるようになった。
そして、ついにオリジナル曲を作ることとなった。
私は今まで弾き語りでもカバーしかしたことがない。
若い頃ならまだ勢いでオリジナルを作れたかもしれないが、今年33歳のいい大人が、一体何を人に向けて歌いたいのだろうか?恥ずかしいにもほどがある。
初体験
しかしもうバンドは動き出してしまった。
今さら脱退するわけにも行かない。
というかライブを一回もせずに脱退なんて根性がなさすぎる。
それだけは絶対に避けたい。
というわけで私はこの歳になって初めてオリジナルの曲を作詞作曲したのだった。
自分の曲を初めて人前で歌う時のなんとも言えない緊張感。
まさに30を超えて童貞を卒業したような気分。
嬉しいような、嬉しくないような…なんとも言えない残尿感のような引っかかり。
もし弾き語りを始めた人は、できるだけ早くオリジナルを作ることを強くおすすめします。
親の庇護を離れてこそ成長する
よく言われるように、オリジナル曲は自分の子どものようなもの。
それが本当だとよくわかった。
そして思い入れが強くなるほど、今度はオリジナルを出したくなくなる。
もしこの曲を誰かに否定されたら?
もし自分のオリジナル曲を、他の人に取られたらどうしよう?
自分の思うような演奏をメンバーができなかったら?
などと考えてしまう。
でも、子供というのは、親の庇護を離れてこそ成長できるもの、というか離れなければ成長は出来ないだろう。
たくさんの人の目に触れてこそ、成長できるのだ。
大切だからといってずっと家の中に子供を閉じ込めていたら?
自分が死んだ後はどうなるのか?
誰にも知られずに風化していくしかない。
信じて手を離してやることが、愛なのかもしれない。