これが未来のロックンロールなのか?テーム・インパラ「スロウ・ラッシュ」
今回はテーム・インパラの「スロウ・ラッシュ」というアルバムを紹介したいと思います!
こんな人にオススメ
・最近のロック事情を知りたい
・なんだかんだでロックが好き
・新しい音楽を発掘したい
最近音楽を聴いていなかったので、今一番アツいと思われるミュージシャンを探してみたら出てきたのが、このテーム・インパラだ。
テーム・インパラ Tame Impala
オーストラリア出身のケヴィン・パーカーによるソロプロジェクト。
前作「カレント」は、ブリットアワードのベストインターナショナルグループを受賞。
今ロック界隈で一番アツいといわれているミュージシャン。
このアルバムの特徴
・かすかにギターの音も聞こえるが、ほぼ打ち込みサウンド
・力を抜いたハイトーンボイスが心地よい
・難解そうに聞こえるが、メロがいいので耳なじみがいい
果たしてこれをロックと呼んでよいのだろうか?
ロックといえばギター、ベース、ドラムを生で鳴らすアナログなイメージだ。
しかしこのアルバムは、アナログの質感は全くといっていいほどなく、完全にデジタルな感じしかしないのだ。
楽器の類はほとんど打ち込み、ボーカルもディレイとリバーブがかなりかかっていてる。
どこまでも無機質な、つるっとした質感なのだ。
デジタル感が半端ないが、不思議とロックを感じさせるのもまた事実。
無機質なのに、ちゃんと温度を感じるし、何よりメロがいい。
打ち込みなだけあって、音の迫力はすさまじい。
上の帯域から下の帯域までバランスよく出ている。
これを生楽器でやろうとしたらとてつもない労力がいるだろう。
この音圧はデジタルならではのものだ。
私の一番好きな曲
まとめ
個人的には90年代の音楽ばかり聴いていたので、最近のロックはこんな感じになっているのかと驚いた。
とはいえ私の好きなミュージシャンのノエル・ギャラガーやボン・イヴェールもデジタルなロックになっているので、まったく受け付けないという印象はなかった。
テーム・インパラも2000年代前半から活動していたらしいのだが、名前さえ知らなかったのは音楽好きとして恥ずかしい限りだ。
好きな音楽を聴いているだけでもいいのだが、それだと少しずつ好みが偏ってくるので、意識的に新しい音楽を聴くようにしなければと、決意を新たにできたのがよかった。
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