Story of my life

日常に転がる疑問を掘り下げるだけ掘り下げて放置

なぜ怒りに怒りで返すのか?


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今日は仕事で他の部署の人に怒られた。よくわからない理由で。

 

私はイエス・キリストではないのでめちゃくちゃ腹が立ったが、やり合う価値もないので、必死に怒りを抑えてというか、無になろうと努めた。

 

するとどうだろう、私は悪くないけど誠心誠意謝ると、どうやら向こうも怒りが和らいだようだ。

 


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私が思うに、怒りたくて怒っている人はあまりいないと思う。

 

よほど性格が悪かったり、性格が破綻している人でない限りは。

 

そしてそういう人はそんなに多くはない、と信じている。

 

普段は普通の人だけど、仕事が忙しすぎて怒ってしまう人はたくさんいるだろう。

 

そして怒っている人にこっちも応じてしまうと、こっちまで嫌な気分になる。

 

怒っている人は、どんな簡単なことも理解できないし、どんな正論も通じない。

 


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怒っている人が望んでいることは2つある。

 

一つは、自分より弱い立場の人に怒りをぶつけること。

 

そしてもう一つ、こちらのほうが重要なのだが、怒っている人は怒りを肯定してもらいたがっているということ。

 

だから、こっちが冷静になって「そうですね、これじゃあわかりづらいですよね」とか「これからは気をつけます」とか、相手の怒りを認めてあげる、これが怒っている人が望んでいることなのだ。

 

そうすれば、よほど性格が悪い人でない限り、怒っている自分が馬鹿馬鹿しくなるか、怒っている自分がなんだかかっこ悪く感じてしまう、つまり冷静さが戻ってくるのだ。

 

そうなったらあとは簡単、元気よく謝ってさよならすればいい。

 


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何よりも最悪なのが、相手の怒りにつられてこちらも怒りに我を忘れてしまうこと。

 

大抵の人はこちらの方を選んでしまう。なぜなら感情に任せて怒るほうが楽だから。もちろんその代償は相当高い。

 

人間の感情で最もやっかいなのが怒り。

どんな時でも冷静さを忘れない、それが健やかに生きていく秘訣だ。

 

サマセット・モーム著 アシェンデン

「人間の愚かさに対しては、寛容でなければならない」