夕方、スーパーの惣菜売り場で 値下げした弁当を狙う老人の群れ 其の弐
景気が悪いから誰も高いものを買わなくなる。
安いものしか売れない、安いものしか売れないと企業の利益が出ない。
企業の利益が出ないと、給料が上がらないという無限地獄に陥っている日本。
しかしその一方で、私の住んでいる田舎でもスポーツカーに乗っている人もいる。
ばんばん大きな家が建っている地区もある。
一体彼らはどんな仕事をしているのか。
何より問題なのが、私の給料は15年も変わっていないが、それで生活が脅かされているわけではないということ。
独身だからかもしれないが、今までお金に困ったと思ったことがない。
普通に生活できているから、これ以上生活を良くしようと頑張ることもない。
おそらく日本では私のような境遇の人がかなりいるのではないだろうか。
何十年も給料が変わっていないが、かといってお金に困ることはない。
だから現状を良くしようと努力する必要もない。
それどころか、転職などでむしろ今より生活水準が落ちたらどうしよう、という恐怖の方が勝る。
生かさず殺さずの状態で、身動きが取れない人が溢れている。
お金がない、給料が安いと文句を言う人は山程いる。
しかし本当に会社をやめた人がどれだけいるだろうか?
少なくとも私は見たことがない。
本当にお金がないのなら、愚痴なんて言っているヒマはないはずだ。
給料が安くて困っているなら、転職するはずだ。
しかしこの状態でいるのは非常にまずい。
なぜかというと、先程少し話したように、人間は歳を取る。
そうなってくると何か専門的な知識がない限り、というかあったとしても、労働者としての価値は下がってくる。
そうなればなおさら、労働者の流動性は減る。
そして、原因がわかったからといって、対策ができるわけではないのだけど。。。