「だって仕事だから」に潜む危険性 2/2
数年ほど前、私は仕事で、うつの一歩手前くらいの状態になったことがあります。
(よく言われていることですが、性格の悪い人はうつにはなりづらいですw
個人的にも、真面目で融通の効かない、おとなしい人ほどうつになりやすいと思います。)
その時の経験をもとに、「だって仕事だから」という言葉の裏に潜む危険性を、考えていきたいと思います。
前回は「だって仕事だから」という言葉を盲目的に信じて働くことが、いかに危険かという事を書いてみました。
今回は無理な働き方をしないために、どのように働けばいいか、3つの提案をしていきたいと思います。
1.会社外に居場所を作る
2.親しき仲にも礼儀あり
3.己の小ささを知る
1.会社外に居場所を作る
仕事でオーバーワークをしてしまう原因の一つは、仕事以外に居場所がないからではないでしょうか。
「他に居場所もないし、仕事もできなかったら自分にはなんの価値もない」
このように考えてしまうわけです。
少なくとも私の場合は、家と会社の往復生活をしていた時に、過労で体調を崩してしまいました。
心の拠り所がないというのは、想像以上に精神的な負担が強くなります。
ここで勘違いしてはいけないのが、酒・タバコ・ギャンブルなど依存性のあるものでごまかそうとしないことです。
こういったものをはけ口にすると、なおさら泥沼にハマります。
何かしら趣味を作り、会社外に仲間を作るのです。
そうするだけで、会社で嫌なことがあっても「自分には他に居場所があるんだ」と、心の支えを感じることができるのです。
2.親しき仲にも礼儀あり
会社のように沢山の人が集まる場所では、集団心理が働きます。
集団の中で自分の意見を言うには、周りの人と適切な距離を保つ事が大切になってきます。
私は以前働いていた会社で体を壊してしまい、退職しました。
今の職場に入社した時に、真っ先に実践したのが「周りの人と適切な距離を保つ」という作戦です。
入社したばかりは心細いですが、会社外に居場所を作っていれば、そこまでつらくありません。
周りの人と適切な距離を取って、必要以上に仕事を抱え込まないようにします。
(この作戦は、入社したばかりでないとあまり意味がありません。最初が肝心なのです。)
つまり、「この人はこういう働き方をするんだな」というキャラクターを作るわけです。
同僚というのは、きちんとあいさつをする、失敗した時は謝る、この2つさえしっかりしていれば、そこまで嫌われることはありません。(性格の悪い上司に当たってしまったらどうしようもありませんが。。。)
3.己の小ささを知る
誰だって、自分の存在が小さいものだとは思いたくありません。
しかし、まずは自分の存在の小ささを知ることが、自分を守る鍵となります。
転職する予定がなくても、ハローワークや転職サイトを定期的に見る習慣を作ります。
自分の知らない職業を発見することができたり、同業でも待遇が違うものがあったりします。
いかに自分が狭い世界の中で生きてきたかということが、浮き彫りになります。
自分の視野の狭さを自覚することができるので、おすすめですよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
昨今では若者の自殺が後をたちません。
私もうつになる一歩手前まで追い詰められていたことがありました。
あとほんの少しでも嫌なことがあれば、もしかしたら私も…と他人事には思えないのです。
つらくても働かなくては生活していけませんから、無理をしてしまう時もあると思います。
しかし、生きるために仕事をしているのであって、仕事をするために生きているわけではない事を、もう一度思い出してみてください。
そして嫌なことは嫌ということ、できないことはできないということ。
それが許されないのなら、逃げ出す勇気を持つこと。
すべてを捨てる、なんて大げさに考えないでください。
たしかに仕事は生活の大部分ではありますが、すべてではありません。
ほんの少しの勇気を持つことができれば、あなたはあなたのままで、生きていくことができるのです。
こちらもおすすめ
no3b312.hatenablog.com