なぜ人は余計なことを言ってしまうのか? 3/10
悪意がないのに人を困らせる
前回の続きです
先程のミュージックビデオの件もそうだが、なぜコロナが大流行している状況でそんなことをやらないといけないのか、私はその説明をKに求めた。
だが、Kは「バンドのことを考えてのことだ」とか、「みんなで考えればいいのではないか」などと具体性に欠け、ひたすら情に訴えるようなことしか言わず、全く話し合いにならないのである。
芸人に例えるなら、Kの言い出すことは完全にスベっていることが多い。
こいつちょっとイタイな…そんな感じの提案をしてくることが多い。
そしてスベると、「頑張ってお前たちを笑わせようとしているのに、なぜ笑わないのか?」
こういう感じのことを平気で言ってくるやつなのだ。
世の中には、返答に困る質問というものがある。
例えば、いじめはいじめる側が悪いのか、いじめられる方にも原因があるのかなど、答えるのが非常に難しい問題がある。
Kの言い出すことはそれに似ている。
具体的な内容がほとんどないので対応に困る、なのでどうしても返信がワンテンポ遅れてしまう。
するとKは「返信が遅い」だの「既読スルーをするな」と催促をしてくる。
挙げ句の果てに「もっとちゃんとコミュニケーションを取りましょう」などと言ってくる始末。
断言するが、相手に催促を求めている時点で、それはコミュニケーションではない。
もちろんKはそのことに気付いていない。
つづく