なぜ人は余計なことを言ってしまうのか? 6/10
結果が見えているケンカ
前回の続きです
Kはどういうやつなのかというと、まれに見るほどの口べた、そして待つということができないタイプ。
そして思慮が浅い。
あなたの周りにもいるかも知れないが、世の中には悪意がないのに人を困らせてしまう人がいる。
私が思うに、こういう人は考えが浅すぎて相手の気持ちが理解できないのだ。
だから周りを困らせることを平気でやってしまうが、考えが浅いだけなので悪意は感じない。
悪意を感じないからこちらも真剣に注意することができない、つまり一番対応に困るタイプ。
もうおわかりのとおり、Kはまさにそのタイプ。
この文章を呼んで、Kに不快感を抱いた人もいるだろうが、不思議な事に私はKから悪意を感じたことはないのだ。
Kの言葉には全く中身がないが、間違いなく嘘は言っていないと私は思う。
悪意は全く感じないのに、ナチュラルに人を困らせる、タチの悪いやつなのだ。
実を言うと、私はKのそういう性格に結構前から気付いていた。
だからKはメンバーとしては必要だと思っているけど、友だちにはなれないと思っていて、バンド以外ではできるだけ関わらないように努めてきた。
もちろん私にボロクソに言われたKが一番つらいのだろうが、言っている私の方もつらい。
しかしKは素直でないのでちょっとやそっとでは引き下がらない。
なので、私がある程度強めの言葉を言わなければ、いつまでたっても話が終わらない。
つまるところ、Kが妙な提案をしてきた時点で、すでにチェックメイトしているのと同じ事なのだ。
どうあがいても、メンバーみんなが嫌な思いをする、詰んでいる状態。
だからKが妙なことを言ってこないように祈るくらいしか方法がないのだ。
つづく