好きなことをするのは悪いこと
かなり物議を醸しましたが、フジロックフェスティバルが開催されましたね。
出演アーティストがコロナにかかったわけでもないのに出番の二日前にキャンセルしたり、プロとしてありえないような事が普通にまかり通る時代になりました。
そういった人たちの謝罪文みたいなものがSNSに掲載されていましたが、読んでみても非常に抽象的なことしか書いておりません。
当然ですよね、こんな時代は前例がありません。この状況でフェスを開催するのが正解なのか間違いなのかわかりません。もしわかるとしても、それは何年も経った後のことでしょう。
フジロックフェスはYouTubeで生配信をしていたので、私も見てみました。
知らないアーティストがこんな事を言っていました。「ミュージシャンなんて好きな事やってる連中だろ、好きなことをやってる連中が保証なんか求めるな、なんて事を言われる」だのなんだの…。
日本ではなぜか、好きなことを仕事にするのはダメなことだという考えが未だに根強いです。
みんな嫌なことに耐えて頑張っているんだよ、だからお前もつらくても頑張れ、それが美しいんだから。もし失敗したら死んでお詫びをするんだよ。それが潔さってものだから。
世間一般でいわれる「みんな」って誰のことなんですかね?顔を見たことも話したこともない大勢の人達が、毎日毎日つらい思いをしながら働いて慎ましい生活を送っている…。
多分、好きなことをしている人がうらやましいだけなのでしょう。だからそういった人たちを攻撃する人たちが社会に一定数いるわけです。
彼らを引きずり下ろし、横並びになって初めて友達になれるわけです。
平等こそが正義であり平和である、そんな声さえ聞こえてきそうですね。