Story of my life

日常に転がる疑問を掘り下げるだけ掘り下げて放置

支配者と奴隷の決定的な違いとは?

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先日、私の勤める会社の上役(創業家)の三人が一斉に辞めることとなりました。
 
 
もういい歳なので息子たちに業務を引き継いで、自分たちは退陣するとのこと。
 
 
それはそれでいいのですが、社員側からその3人へおつかれしたー的な品々を送ったのです。
もちろん形式的なものだし、ほとんどの人はそんな物をあげることさえ知らなかったでしょうが。
そしてちゃっかり給料から数百円引かれてるし。
 
 
そんな感じで涙涙のお別れは終わったのですが、その方たちから社員への返礼品があったのです。
 
 
といってもアメとかチロルチョコとかハイチュウを適当に詰め合わせたものです。
義理チョコのお返しにも劣るレベル。
 
 
しかしここからが本題です。
なんとそのお菓子の詰め合わせを、事務の女の子たちにやらせていたのです。
 

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いやいや、自分らが貰ったものに対する返礼品さえ事務員にやらせるとか、マジでなんなの?人の心あるの?
 
 
貸借対照表とか損益計算書に乗ってない言葉は排除するわけ?
 
 
殺戮兵器であるターミネーターでさえ最後は愛が芽生えたのに、あなたたちはいつ愛に目覚めるわけ?
 
 
真に恐るべきはロボットではなく人間だった、図らずもそんな教訓を思い知りました。
 
 
私はここで気付いたのです。
 
 
私達サラリーマンにとって仕事は自分でするものですが、経営者にとって仕事は、誰かにさせるものなのです。
 
 
経営者と従業員は、そもそも考え方のスタートが違っていたのです。
仕事を与えられた時、どうやってこなすかばかり考えていた私は、頭の天辺から足の爪先まで、もひとつオマケに骨の髄までサラリーマン、つまりは奴隷。
 
 
そこで別の誰かにやらせたり、機械でできないかなどの仕組みを考えるのが経営者、つまりは支配層。
 
 
この事実に気付いた時、私は思わず胸の前で十字を切りそうになりました。
ただひたすら真面目に働いていれば人生は楽になると信じていました。
その先には楽園が待っていると思っていました。
 
 
しかしそういった考え方は、支配者層が作った美しくも残酷な幻想だったのです。
 

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実際には、楽になるどころか仕事はやればやるほど増えていきます。
私達は仕事をして何かを達成したつもりになっていましたが、本当のところは地獄へ続く道をせっせと作っていただけだったのです。
 
 
ご丁寧にも自ら道をこしらえて自らそこへ向かう我々は、支配者層からすれば大変滑稽に見えることでしょう。
いっそターミネーターの支配する世界に生まれたかった。
 
 
どうして私達の生活は一向によくならないのか、その原因が少しわかった気がしました。
 
 
仕事をする側とさせる側、あなたはどちらになりたいですか?