なぜ音楽業界はおっさんが幅を効かせているのか?
音楽業界というのは、とにかく老害が多い。いい歳をしたオッサンが占領し、ライブハウスに加齢臭が立ち込める…その理由を考察してみた。
①音楽は死ぬ直前までできる
例えばスポーツでいうなら、どれだけ才能があっても現役で勝とうとするなら、せいぜい20代後半まで。しかも才能だけではダメだ。ある程度裕福な家庭に生まれなければならないという運の問題もついて回る。
しかしローリング・ストーンズを見てみよう。彼らは皆70歳を超えている。還暦ロックなどとうの昔に通り越している。しかも音楽には好みはあれど勝敗はない。
②人前で歌ってる時点で正気の人間ではない
私は根暗だからわかるのだが、人前で歌ったりギターを弾いたりというのは、正気の人間のすることではない。
ちょっと頭のネジが跳んでいるか、自分が大好きなナルシスト(あるいはその両方)でなければできない。
つまり、他の人にやらせるより、自分が目立つことしか頭にないのだ。
しかし、あらゆる業界がそうであるように、若い人にチャンスをあげなければ、長い目で見て進歩はしない。
楽しければそれでいい、もちろんそれもよかろう。しかしそういう人は自分自身も進歩していない。
自分がグイグイ前に出ていればうまくなると思っている。(そもそもハゲ散らかしたオッサンの歌を見たい物好きもあまりいないだろう。)
逆説的だが、人を育てることが、自分を成長させるのだ。