ファーストインプレッション・オブ・ニート
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今回は私という人間を知ってもらいたいので、軽く自己紹介をしてみたいと思う。
私は今現在、無職である。
理由は仕事で体調を壊して入院してしまい、これはチャンスと、そのままの勢いで退社したからだ。
私はずっと疑問を持ちながら仕事をしていた。
別に仕事が嫌いだったわけではない。
しかし、毎日毎日へとへとになるまで働いても、昨日より悪くなっていないというだけで、どうしても成長しているという実感が持てなかった。
それどころか、少しずつすり減っている感覚だけが私を支配していた。
「みんな大変だけど、我慢してる。」
「世の中そんなに甘くない。」
「いつまで夢を見ているんだ。」
「もういい年なんだから。」
世の中に漂っている閉塞感や諦め・・・我々は生活を豊かにする為に働いているはずだ。
しかし働くことによって得られるものよりも、失っているもののほうが多いのではないか。
数年前、私は女性と同棲していた。もちろんいずれは結婚するだろうと思って同棲を始めた。
しかし、すれ違いから別れてしまったのだ。
あの時私は、もう自分の人生のピークが過ぎてしまったと感じた。
もうこれからはいいことなど起こらないだろうと。
しかし自分の中に不思議な感覚が湧いてきた。
(完全に逆恨みだが)その女性に対しての怒りが、私を行動することに駆り立てたのだ。
その時、自分にとって大きな変化があった。
それはギターを弾くようになったことだ。
私が初めてギターを買ったのは高校生の時だ。
しかしその時は、まわりにギター弾いている人もいなかったし、発表する場もなかった。
しばらく弾いていたと思うが、そんな調子ではほとんど上達しなかったので、ほどなく挫折してしまった。
それ以来、約10年ぶりにギターを再開することにした。
今度はちゃんとやろうと人前で弾くようにもなった。
人間、すすんで恥をかきたい人は居ない。
ちゃんと練習するようになった。
そして色んな人と出会うことになる。相当上手い人とも知り合うことができた。
ギターを弾くというのは、生きる為に必要なことではない。
ギターなんか弾かなくても死ぬことにはならないからだ。
しかし、ギターでなくてもだが、生きる為に必要ではないことを真剣に頑張っている人は、とても魅力的だということ。
覇気があるとでもいうのであろうか。
ドラゴンボール風にいうなら、
「すっげぇ気をビンビン感じっぞ!」
といったところだろう。
私は今までそういうタイプの人と巡り会えたことがなかった。
そして私は直感した。
こういう人たちと関わって生きていきたいと。
私はいつもどこかで物足りなさを感じていた。
文句を言いながらも何も行動しない人たちや自分自身。
よくわからない常識に縛られて何もできない世の中。
どこへ向かえばいいのかわからない人たちの群れの中で、どんどん自分もその人達と同化していって、ほとんど無意味な、何の価値もない存在になっていっている感覚。
賛否両論あるかもしれないが、あえて言いたい。
世の中には、やりたいことや、目標がないという人が一定数存在する。
そういう人々は、批判をしたり、文句をつけたりするその一方で、自由になることを拒否している。
なぜなら、自分で自分のやることを見つけることができないからだ。
なので、あなたにやりたいことがあるのなら、それ以外のことを他の人に肩代わりしてもらっていいのだ。
どこへ向かうかはわからないが、私には確信がある。
今の私なら偶然だとしても、たどり着いた場所で幸せを見つけられるはずだと。