Story of my life

日常に転がる疑問を掘り下げるだけ掘り下げて放置

シンボル

 もうすぐ平成時代も終わりを迎える。天皇誕生日である12月23日には天皇が「平成を戦争のない時代として終われることに安堵している」とのお言葉。


 日本の天皇家は最も長く続いている血筋としてギネスブックに載っている。嫁いできた人を除けば、その血筋を辿っていくとみな初代天皇である神武天皇に行き着く。


 我々一般市民からすれば、天皇の存在は普段特に意識することはないが、世界から見てみると天皇家の存在はとても重要な意味を持つのであろう。世代は変わっても、天皇家の人々が日本の事をずっと見守ってきたのだ。


 平成は確かに戦争はなかったが、時代の変化によって新たな問題も発生している。経済の成長も横ばいになり、高齢化社会によって働く人は減っているが、社会保障費は爆発的に増えて借金も止まる気配がない。


 貧しさゆえの問題がなくなると、豊かさゆえの問題が現れた。自然界には貧しいも豊かもない。つまり貧しさと豊かさという概念を作り出した人間に問題があるということだ。


 問題を潰すために別の問題で塞いで…それが繰り返された結果がこの状況。物事を複雑にすればそれだけ手間がかかる。それだけ人件費をかけることができるから、わざと問題をややこしくしているふうにも思える。便利にする為に複雑にし、結果問題が増える。こんなにバカバカしいことはないだろう。


 政教分離になってからは、天皇家はただ日本の事を眺めることしかできなくなった。目の前でつらい環境におかれた国民がいるのに。こんなに苦しいことはないだろう。


 彼らはどんな目でこの国を見つめているのか。