Story of my life

日常に転がる疑問を掘り下げるだけ掘り下げて放置

2600万円

 来年、ゆうちょ銀行が貯金の限度額を2600万円まで増やす予定らしい。途方もない金額だ!それだけのお金を持たない私には関係のない話だが…

 


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 私の親は若い頃にバブル期を経験したが、田舎に住んでいたためか景気の良さを感じたことはほとんどなかったとのこと。


 唯一景気の良さを感じたことは、銀行の金利がよかったということ。1年ほど預けただけで倍近くになるほど金利がよかったらしい。


 超低金利の現在とは比べ物にならない。1年預けても100円も増えないのに、コンビニのATMでお金をおろせば数百円の手数料が取られる。なぜ自分のお金をおろすのにお金を払わなければならないのか?こんな滑稽な話もなかなかないだろう。

 


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 「お金は天下のまわりもの」という言葉がある。お金を貯め込んでいたら景気がどんどん悪くなるということ。景気がいい頃は、多くの企業や人が銀行からお金を借りて商売をし、それで儲けたぶんを還元するという好循環ができていた。


 しかし景気が悪くなると、誰もお金を借りるリスクをとってまで事業を拡大しようとしないし、そうなればお金がどんどん余ってくる。でも政府はお金を回したいので、マイナス金利を導入し、溜め込んでいるとどんどん減っていくという措置をとった。

 


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 「お金は天下のまわりもの」というのはただの政府の都合である。人々がお金を使わなければ今度は税金で強制的に払わせる。我々が思っているほど、金銭的な自由はあまりない国なのかもしれない。


 金利とは将来のお金の価値の上昇期待である。金利が上がらないのは、将来お金の価値はそこまで意味をなさなくなるという側面も持っている。


 お金が意味をなさなくなると、今度はどんなことに価値が生まれるのか?アナログからデジタルへ、デジタルからアナログへ立ち返る時代はすぐそこまで来ているのかもしれない。

 


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