Story of my life

日常に転がる疑問を掘り下げるだけ掘り下げて放置

劇場版鬼滅の刃の感想

 

先日地上波初放送された、鬼滅の刃を見てみました。
 
 
劇場に行くこともなく、レンタルなどもしなかったので本当に初見でした。
 
 
初めて見た感想を書いてみたいと思います。
ネタバレを含むので、まだ見ていない方は読まずにスターだけ押してくださいね。
 
 

まぁまぁ残酷

全国の小学生に人気の鬼滅の刃と聞いていたので完全に油断していましたが、まぁまぁ残酷な話です。
 
 
無限列車にいる鬼の親玉の能力により、夢の世界へ誘われた炭治郎とその仲間たち。
 
 
炭治郎は鬼に禰豆子以外の家族を殺されていますが、夢の世界では誰一人死んでおりません。
 
 
夢の中で炭治郎も言っておりましたが、本当なら今も山奥で家族みんなで暮らして、刀なんて握ることもなかったと。
 
 
まずここで一度目の号泣。歳を取ると涙腺がガバガバになりますね。
 
 
そして夢の世界から目覚める方法が一つだけあるのですが、その方法がなんと、夢の中で自害することだったのです。
 
 
これを小学生に見せていいのか?とちょっと疑問に思いました。途中でザコ鬼も出てきますが、普通に首が飛んでいったりしてます。
 
 
でももしかしたら、作者はこの平和ボケした令和時代に一石を投じるためにわざと酷なストーリーを紡いだのかもしれません。
 

頼れる味方の死

そんなこんなで無限列車の親玉鬼を撃破。
 
 
これで一安心と思いきや、間髪入れずに今度はなんかめっちゃ強い鬼が襲いかかってきました。これが本当の鬼畜というやつですね。
 
 
そしてこの映画最大の見所、炎柱の煉獄さんと猗窩座の対決。
 
 
煉獄さんもかなり強いですが、悲しいことに人間と鬼の基本スペックの違いが浮き彫りになります。
 
 
鬼はどれだけの傷を負ったとしても、首を切られなければすぐに完治するのです。対して煉獄さんは強いと言っても人間。片目を潰され、内臓も損傷し、瀕死の状態です。
 
 
ここで悪魔ならぬ鬼の誘惑。猗窩座は煉獄さんに「鬼になれ」と誘います。鬼になれば寿命に縛られることもなく、何百年でも鍛錬することができると。
 
 
しかし我らが煉獄さんは「寿命も含めてその儚さこそが人間の美しさである」と。
 
 
煉獄さんの反撃もむなしく、結局最後は猗窩座に致命傷を負わされ、命を落とすのです。
 
 
エンドロールの最後に、煉獄さんの折れた刀が映っていたのがかなり切なかったですね。
 
 
原作の漫画の方は終了しているので最後がどうなったのかは知りませんが、少なくともこの映画はバッドエンドで終わっています。
 
 
頼もしい味方が悪に殺されるなんて、かなりショッキングな内容です。私が親だったらこれを見せていいのかちょっと悩むかもしれませんね。
 
 
煉獄さんの最後の言葉が印象的でした。「お前が負け、歩みを止めてしまっても、時の流れは待ってはくれない。だから歩き続けるんだ」
 
 
ネットが世に普及し、ありとあらゆる答えがすぐに見つかって、人々は挑戦する心を失っているのではないかと思います。
 
 
そんな時代にこそ、挑戦することの意味を世に問うているのが鬼滅の刃かもしれませんね。