目的も無く溜め込んで腐らせる
今から50年くらい前は、音楽を聴くのも一苦労だったようです。
知り合いのおじさんが言うには、かつては音源を探すのも一苦労だから、みんな音楽を聴くことに対して貪欲だった、とのこと。
翻って現在。
聴きたいなと思う曲があれば、検索すれば5秒で聴ける時代。
音楽はお手軽になりましたが、文字通り価値が軽くなってきたようです。
そして何気にぐさっと来た一言。
「最近の若い人は、アーティスト名とかタイトルは知ってるけど、実際に聴いてないよね」
これはね、うん、正直自覚してた。
必死で見て見ぬ振りをしてた。
うん、ありがとう、目の前に突きつけてくれて。
本当に、後で聴こう後で聴こうって聴いてない音楽がプレイリストに溜まりに溜まってるんだよね、これはね、ホント貯金と一緒。
いくらダウンロードしてても、聴かなければ意味がない。
ただなんとなくそれを眺めてアーティスト名とかアルバム名は知ってて、ちょちょっと申し訳程度にググってそれっぽい知識を語れば、知ったかできるんじゃないという。
でもね、こっちにも言わせて。
おじさんたちからすれば、若者なんてみんな一緒に見えるだろうね。
うん、AKBがみんな一緒に見えてきたら、そこから先がおじさんだよって境界線になるだろうね。
でもね、若者から見たおじさんも同じに見えてるわけ。
大体のおじさんはね、音楽がビートルズとユーミンで止まってるのよ。
70年代以降の音楽聴いてないわけ。
この令和の時代に、威風堂々とビートルズの講釈を垂れるおじさんがすんごいいるのよ。
子供の頃にビートルズを聴いてさぞかし衝撃を受けたのだろうけど、それにしたって厨二病をこじらせすぎじゃない?
こっちはビートルズとユーミンより、ミスチルと宇多田ヒカルがいいわけなのよ。
でも、「名前だけ知っていて中身は知らない」っていう指摘をしてくれたのは本当に感謝してます。
できる限り良いスピーカーでちゃんと聴くように努力します。