Story of my life

日常に転がる疑問を掘り下げるだけ掘り下げて放置

人見知りと思う前に開国せよ

 合コンに参加する時、なぜか少し遅れて行きたいな、と思う。友達との集まりもそう思う。その理由はおそらく、目立ちたいからなのだろう。


 みんなよりも遅れて登場すれば、自然と目線がこちらに来る。それだけでアドバンテージが取れるような気がするのだ。しかし当然ながら、それに続く話術もない私は尻すぼみになり、結局埋もれた存在になってしまうのだが。

 


f:id:no3b312:20181213172947j:image


 私はずっと、自分は大人数が苦手だと思っていたが、多分そうではない。人がたくさんいる場でも楽しいと思える時がある。それはどんな場合かと考えれば、自分が話の中心になれた時だ。


 もし本当に人見知りなら、主導権をとろうがとるまいが楽しめないはず。しかし楽しい場合もある。大人数いれば、自ずと自分が主導権を握れる確率が下がるから苦手、そんなメカニズムであろう。


 他人に意味不明な期待を寄せて勝手に失望し、自分は人見知りだと言い訳をする。あまりの理不尽な自分ルールに、我ながら驚きを禁じ得なかった。

 


f:id:no3b312:20181213173011j:image


 人はよくわからないルールを自分自身に課している場合がある。誰からも好かれるタイプの人がたまにいるが、そういう人たちは、他人に自分ルールを押し付けない、もしくはそもそも自分ルールなど持っていないのだろう。だからとっつきやすい。誰だってルールのない自由の国に住みたいからだ。


 人を国に例えるなら、王も国民も自分。ルールを作るのも守るのも自分。鎖国している状態なら、そのルールがいるのかいらないのかさえわからない。たまにケンカをしたとしても、たくさんの国と関わるからこそ、本当に必要なルールが見えてくるのではないか。