人間に感情は必要か?
私は感情の起伏の激しい人が苦手だ。
といっても、そういう人が好きな人はいないだろうけど。
私自身がほとんど怒らないから、些細なことで烈火のごとく怒り狂う人の気持が理解できない。
沸点が低い人が多いような気がする今日この頃である。
そういう感じなので、感情の起伏の少ない人とお付き合いしたいなと思っていたわけなのだが、それはそれで難しいのかもしれないと気付かされたことがあった。
ここ最近、連絡を取り合っている女性がいる。
口数が少ないので、人見知りなタイプなのかなと思っていた。
ぼちぼちと関わる中で少しずつ打ち解けてきた、のではないかと私は思っていたのだが、先日ふいに冷たい対応をされた。
無難な返答をしようかどうしようか迷ったのだが、私は「その言い方冷たくない?」と自分の気持を正直に話してみた。
しかしその発言に対する答えははぐらかされた。
私はその女性が人見知りなのかなと思っていたけど、もしかしたら「聞かれたから答えただけ、言われたからやっているだけ」、といった断りきれないタイプなだけなのかもしれない。
私は天の邪鬼タイプなので、相手が不機嫌になったら色々聞いてみたくなるのだ。
「なんで怒ってるの?」と挑発してしまう。
当然のことながらそうした事を言うと、相手はなおさら怒るか、無視してくる。
しかしこの女性の場合、怒るでもなく無視してくるわけでもない。
こうしたタイプは初めてなので逆に興味が湧いてきた。
それと同時に、今までこれほどまでに感情が見えない人と関わったことがないから、どうすればいいのかわからなくなってきた。
感情の起伏のない人と付き合いたいと思っていたけど、感情がわからないならわからないで対応が困るのだろうな、と思う。
世の中、色んな人がいるのだな。
しかし、感情のない人なんているわけがない。
ただ表に出すのが下手なだけで、色々なことを考えているはず。
それが知りたいと思えてきた。
知りたいと思えることが、恋なのかもしれない。