「ごめんなさい」の、その先
私(34才♂)、今日は信じられないことがありました。
会社の駐車場で、私の隣に車を停めていた人が勢いよくドアを開けた時、私の車にモロに当たったのです。
凹むほどではないですが、まぁまぁな音がしました。
しかしさらに信じられないことに、
その人は何も言わずにそのまま車の中でメシを食い始めたのです。
うそでしょ…?
実は前にも一度ぶつけられたことがありました。
その時はほんの少しだったので何もいいませんでしたが、今回はモロだったので、直接文句を言いました。
「すいません、今ぶつけましたよね?もうちょっと静かに開け閉めできないんですか?」と。
しかし相手側は「想定以上に開いてしまった」など、言い訳ばかり…
話になりませんでした。
私の車なんてボロい軽自動車ですから、すぐ謝ってくれば何も言わなかったのですが、あまりに不誠実な態度だったので、総務に連絡してその人の駐車場所を変えてもらうように頼みました。
結構いい歳の大人が、謝る事さえしないなんて、びっくりですね…
私自身、決していい人間ではありません。どっからどう見てもただの凡人です。
ですが今までの人生、嫌な事はちゃんと断り、言いづらい事でもどうにかして相手に伝えてきたという自負はあります。
しかし残念ながら、そうでない人も結構います。
悪いことをしても何食わぬ顔をしていたり、嫌なことがあっても通り過ぎるまでじっと耐えている、そんな人の方が多数派でしょう。
日本はこれから超高齢化社会に突入します。
それは心配ですが、先進国ですのでこれからも技術は進歩して世の中は便利になると思います。
しかし、我々人間の方はどうでしょうか?
精神は、人間性は、倫理は?
人類は、とてつもなく複雑な機械や数式をたくさん発見してきました。
しかしその一方で、失敗したら素直に謝ることや、出来ないことをちゃんと断る、こんなシンプルなことが出来ずにいます。
もしこれから先、ドラえもんに出てくる夢のような発明が実現できたとしても、我々人間は幸福になれるのでしょうか?
これからは、道具ではなく私たち自身が進歩していかなくてはいけないのです。
おわり