恋愛には理由も原因もない
誰かの事をなんとなくイイなって思えるのは、結構貴重になってきた。
男は理屈っぽい生き物だ。
特に歳を取れば取るほどそうなってくる傾向がある。
誰かと出会ったとしても、その人と付き合いたい理由を考えてしまう。
おそらく心の奥底では、そこまで付き合いたいと思っていないだけなのだ。
しかし出会いがなさすぎてその人以外選択肢がない、などの理由からなんとかして理屈で好きになろうとする。
とはいえ心の奥底ではそこまで付き合いたいとも思っていない。
そして中途半端な対応になってしまい、付き合えずに終わる。
私はおそらくこのプロセスを何十回と繰り返してきた。
まさにバカの極み。
理屈で誰かを好きになるなど不可能なのだが、先程言った出会いが少なすぎるという理由でなんとかこじつけようとしてしまう。
そしてうまくいかないからどこかに原因があるのでは、とまた考え込む。
しかし感情には理由も原因もない、あるのは好みだけだ。
私の悩みは悩みですらないのだ。
とはいえ、悩んでも無駄だとわかっているのに悩んでしまう。
そういった部分ではいかにも恋愛っぽいとも言える。
今年はもうちょっと感情に素直になろう。
あれこれ考えても何も思い浮かばないか、良くない結果を招くだけだ。
技術は進歩しているかもしれないが、人間はどんどん鈍感になっているのかもしれない。
自分の気持ちに正直に生きること、あなたはできていますか?