当たり前を学びなおそう
私、おいっ子がいるのですが、ずっと見ているとなかなか興味深いのです。
3才なのである程度ペラペラ喋るのですが、まだ善悪というものが理解できていないようです。
それはつまり、理屈がないということなのです。
これをこうしたらこうなる…物を投げたら誰かに当たって危険だから投げてはいけない、みたいな理屈がわからないのです。
とにかく物を投げたいから投げる、走りたいから走る、などなど…それ以上でもそれ以下でもないのです。
親が必死でこうしたら危ないよ、的なことを説明するのですが、全然聞いていません。
いい子にしなさい!と言えば説明責任を放棄しているように思えます。
それって、ただ単に親に都合のいいように振る舞いなさいと言っているだけなのですから。
もちろん子供の都合に合わせてばかりだと生活が成り立たないのである程度は仕方ありませんが、親の都合のいいような理屈を吹き込むのは歪んだ人格を作り出す一因になるかもしれません。
理屈の通用しない人に何かを説明するというのは不可能な話です。
粘り強く説明するというのも一つの方法かもしれませんが、今ひとつ説得力に欠ける気がするのもまた確かなことです。
理屈がわからないというのは、シンプルに物事を知らないということとも言えます。
私達が当たり前のように知っていること、例えば誰かを殺してはいけない、人のものを盗んではいけない、ということも子どもたちは知らないのです。
私達にとっては当たり前のことだから、こんなこともわからないのか!と言ってしまいたくなりますが、子どもたちはそれを知らない。
まずは私たち大人も、当たり前のことを1から学び直す気持ちで接するのがいいかもしれません。