心の声が聞こえた
久々に話題作でも何でもない漫画を読みました。
「珈琲をしづかに」という作品です。
この漫画を読んだきっかけは、絵が好きだから。
ただそれだけです。
この人の描く女性がすごくタイプで、私がコーヒー好きというのもあって、買ってみました。
思い返してみると、話題作でも名作でもない漫画を読むなんて、だいぶご無沙汰ですね。
最近は何かを読むにしても、ある程度評価されてる作品を選んでしまうことがほとんど。
誰だって、駄作を読んで時間とお金を無駄にしたくないですからね。
だから私はこの漫画を買う時に、少し迷いました。
話題作でも名作でもないし、ただ絵が好きだからという理由で買って、面白くなかったらどうしようと。
でも結局買ってしまいました。
そしてその判断は正しかったですね。
なんかよくわからないけど惹かれるものってありますよね。
でも歳をとってくると段々、そういった心の声が聞こえてこなくなってくるんですよね。
安全パイというのでしょうか、話題作とか名作なら、完全に時間やお金が無駄になることはありませんからね。
この「珈琲をしづかに」という作品は、普段の生活を切り取ったような、何気ない日常を描く漫画です。
そして何より久々にいいなと思ったのが、カバーの裏に書いてある、登場人物の設定などの裏話。
そこには作者の妄想とかが色々書かれていて、なんだかすごく懐かしい気持ちになりました。
多分ですけど、作者がこういう女性を描きたい、みたいな妄想を実現した作品で、そこには純粋な楽しさが溢れていました。
絵が好きだからとか、そんな些細なきっかけで選んで構わないというか、それが純粋な本心なのです。
久しぶりに自分の心の声が聞こえた気がして、すごく嬉しかったです。
これから何となく好きだなと思えるようなものを、探していきたいなと思います。