管理人オススメ!読書の秋に読んでほしい小説
カズオ・イシグロ「日の名残り」
年齢による衰えのためか、最近小さなミスを繰り返してしまう執事スティーブンス。
そんなスティーブンスを見かねて、主人から休暇を与えられる。
その休暇を利用して、かつての同僚ミス・ケントンに会いに行く事を決意する。
その道すがら出会う人達との物語を描いた作品。
旅の終わりにスティーブンスは何を想うのか…
ヘミングウェイ「老人と海」
かつては優秀な漁師だったが、老人となりあまり釣果の上がらなくなった主人公サンチャゴ。
そんな彼が一発逆転を目指し、沖に繰り出す。
そこでサンチャゴの長い漁師人生の中でも、見たことがないほどの巨大な魚と出会う。
老人と巨大魚との死闘を描いた作品。
短いので読みやすく、おすすめです!
チェーホフ「ロスチャイルドのバイオリン」
小さな村で棺桶屋を営むヤコフ。そこで妻のマルファとともに暮らしているが、先立たれてしまう。
何十年と一緒に暮らしていたのに、全く妻のことを顧みてやれなかったことを悔やみながら死んでゆくヤコフ。
そのヤコフが命の次に大切にしていたバイオリンを託したのは…
チェーホフは短編小説作家なので、この作品も15分もあれば読み上げられます。
読書してみたいけど、ちょっと難しそうと思う人は、まずは短編小説から入るのもいいかもしれません。
ティムール・ヴェルメシュ「帰ってきたヒトラー」
社会を揺るがした問題作!
第二次世界大戦時、世界を恐怖に陥れたドイツの独裁者ヒトラーが、もし現代に蘇ったら?という設定のフィクション。
かなり際どいブラックジョークのオンパレード。
しかし恐ろしいのは、この作品を読み上げると、ヒトラーに心を奪われている自分がいることに気付くということ。
お笑いから真面目な話まで、振り幅の広い名作です!