趣味で満たされている人は、孤独ではないのか?
私、趣味でギターをやっているのですが、よく言われることがあります。
「趣味があって楽しんでるんだから、もう結婚しなくてもいいんじゃない?」と。
その問いに対する、私の回答はNoです。
純度100%のNo
これ以上ないほどのNo
誰がなんと言おうがNo
しかしここで一つ話しておかないといけないことがあります。
正直に申し上げると、最初は私自身も趣味があればそれで満たされると思っておりました。
(ついでにいうと趣味をやっていればカワイコちゃんと運命の出会いがあると思ってました。)
私が趣味を始めた理由も、誰かに依存しないための抑止力としての側面がありました。
ですが趣味を始めて数年たった今、私の考えは浅はかだったと思い知らされました。
間違いなく趣味で満たされているのですが、それはあくまでも趣味の領域のみの話です。
趣味で満たされても、友達がいない、恋人がいないという孤独は満たされることはありません。
もちろんこれから先どれだけ趣味が楽しくなったとしても、その気持ちは変わらないでしょう。
他ならぬ私自身もそう思っていたので第三者、さらにいうなら趣味を持たない人がそのように思うのは至極まっとうなことです。
(私も20代前半の頃はやることもなくひたすらネット見てたりして、趣味がある人を羨ましいと思っていました。)
改めてもう一度言います、趣味によって満たされるのは趣味の領域だけであり、他の部分の孤独を埋めることはできないのです。
逆に言うなら、結婚して子供がいて満たされていても、他に何もできないもどかしさは埋められないわけです。
趣味があるから一人でもいい、結婚しているから不自由でもいい、そういった意見は個人的にはただ強がっているだけではないかと思います。
(多分誰も見てないところでしくしく泣いてると思います)
趣味は趣味、友だちは友だち、恋人は恋人。
その境目は私達が思っているよりもくっきりとした線で区切られ、その領域が交わることはないのです。
ですから個人的には、趣味は趣味でやって、付き合いは付き合いとして両方持っていなければならないと思います、それは贅沢ではないと思います。
(しかし残念ながら、趣味のない人からは贅沢と思われております)
ですから趣味を楽しんでいる人を見ても、この人は満たされているな、なんて思わないでください。
むしろより多くの孤独を抱えている場合さえあります、私のように。
趣味の世界とは孤独の領域でもあります。
満たされなさが倍増する場合だってあります。
なぜなら理解してくれる人は少ないからです。
最初に言ったように、第三者は趣味がある人のことを誤解している側面もあります。
趣味がない人にとっては、なぜそこまでやるのか理解できないのでしょう。
他にもっと楽なことがあるのに、あえて日々練習をしたりしている。
不器用な人間こそ、趣味に没頭してしまうのかもしれませんね。