もう誰も信じられなくなった話
私、今現在は仕事が暇で仕事中に記事を書いております。
いくら暇とはいえ、仕事中に関係のないことをするのは人としてどうなのか、お前には誠実さというものがないのか、そういったお叱りの言葉もあるかとはございます。
しかし仕事のあるなしは私のような平社員が決められることではないし、以前書いた記事の中でも言及しておりますが、田舎の中小企業というのはやればやるだけ損をする構造になっているので、あえて自分から地雷原へ向かうようなことはしたくない、ということをご理解いただければ幸いです。
仕事はない、だけど他の人の手伝いをしてしまえば最後、私も彼らと同じ残業地獄にお供せねばならないわけです。
となれば、私が仕事中に記事を書くという行為も完全な悪とは言えなくもない、かもしれない、と情状酌量の余地も生まれてくるかと存じます。
言ってしまえば、私は仕事中に記事を書かざるをえない、というわけです。
世間ではこれを開き直りと呼ぶらしいのですが。
さて、そんな生活が早2週間ほど経ちました。
正直に申し上げて、私は完全な小心者です。
堂々と悪事を働く事ができるようなメンタルではございません。
たとえ法律がこの世から消えてしまっても、悪さをするような度胸はないでしょう。
そんな私が仕事中に記事を書いていれば、精神的に追い込まれていくのは想像に難くないでしょう。
かちかち、かちゃかちゃ
まず私が最初に気付いたのは音です。
私はパソコンで図面を書くという仕事をしているのですが、つまりはほとんどマウスで操作をするわけです。
私が最近やっているのは、ひたすらにキーボードで文字をかちゃかちゃ打つということ。
しかし他の人はマウスの操作をしているので、かちかちという音。
明らかに他の人と私が立てている音が違うわけです。
私→かちゃかちゃ
他の人→かちかち
この音の違いで、私が仕事をサボっていることがバレているのではないか?
そんなことを考え出すともう止まりません。
キーボードを打つ手も少しずつタッチが柔らかくなっていき、しまいには爪もきれいに切ってなるべく音を立てないように文字を打つようになっていました。
まさにサイレントキラー。
誰かに見られている気がする
そしてもう一つは視線です。
先日、なぜか私の後ろのドアが開けっ放しにされていました。
おそらくはただの換気のために開けていたのでしょう。
しかし私は精神的に追い詰められていたので、そんなふうには思えませんでした。
この部屋の誰かが私が立てている音の違いに気付いて、誰かに密告したのではないか?
それを確かめるためにドアをあけっぱなしにして、さりげなく上役の人が私の様子を伺っているのではないか?
私は自分の机の上に鏡を置きたい気分になりましたが、急にそんなものを机に置けば色々が誤解が生まれ、なおさら怪しまれるかもしれない…でも後ろも気になる。
藁にもすがる思いで私がとった行動は、ステンレス製のタンブラーを置く、ということでした。
人の輪郭くらいならわかるのではないかと期待して置いてみたのですが、全く役に立たず。
もう皆さんお気付きのように、私はだいぶ壊れてきております。
今この瞬間にも私の後ろにおえらいさんが立っていているかもしれない…
そして肩を叩かれ、「君、もう来なくていいよ」
私は今、世界大戦中のヨーロッパで諜報活動をしている気分です。
ちょっとでも疑われたら消されてしまう、死と隣り合わせの戦いに身を置いているのです。
もしこのブログの毎日投稿が途絶えてしまったら、私は祖国のために身を捧げたのだと思ってください。
最後に一つだけ言わせてください。
ちゃんと働こう!