Story of my life

日常に転がる疑問を掘り下げるだけ掘り下げて放置

ケンカ番長ロシア

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2022年2月、ロシアがウクライナに軍事侵攻しようとしています。
これは東西冷戦以来の、危機的状況と言えるでしょう。
 
 
というわけで、冷戦終了から現在までのロシアの動きをおさらいしてみたいと思います。
 
 
まず1989年、東西冷戦終結
そして1991年にソ連が崩壊します。
 
 
この時点では、欧米が優位にたったかのように見えますね。
 
 
ソ連が崩壊した後、ぼちぼちと旧ソ連だった国のいくつかが欧米寄りになります。
そしてそのたびにロシアは軍事侵攻して、力ずくで押さえつけております。
 
 
それが褒められたやり方でないのは間違いありません。
しかしそれまで仲間だった国が段々と欧米寄りになれば、ロシアとしては心中穏やかなわけはありません。
 

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そういったロシアの強硬な姿勢をなんとか押さえつけようと、欧米はロシアを主要七カ国G7に迎え入れてG8となります。
 
 
同じ円卓を囲むことによって、強硬手段を取れないようにしようとしたわけです。
 
 
しかし2014年、クリミア半島という場所にロシアが軍事侵攻しました。
クリミア半島はロシア人が多く住んでいて、一方的にウクライナから独立を宣言します。
 
 
これをきっかけにロシアはG8から外され、再びG7体制に戻りました。
ロシアを押さえつけようとする欧米の試みは、失敗に終わったことになります。
 
 
そして2022年現在、またしてもロシアは武力によるウクライナ併合を企んでいます。
まさにおそロシア
 

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これだけ好き放題にやっているロシアなのに、なぜ欧米諸国は強気な態度を取れないか。
それは、ロシアが潤沢な石油や天然ガス、石炭を持っているからです。
 
 
それら資源を世界中にばらまき、もしロシアの言うことに文句があるなら価格を上げたりストップさせたりする、というわけです。
 
 
ガソリンはもちろんのこと、原発が稼働できない日本にとっては天然ガスや石炭による火力発電も大切です。
それに加えてプラスチックなども元を辿れば石油から生成されます。
 
 
もはや石油なしでは、我々は文化的な生活をすることはままならなくなりました。
そしてこの状態こそが、ロシアの思い描いていた状況なのでしょう。
 
 
実に狡猾なやり方。
気付いたら世界はロシアなしでは立ち行かなくなっていたのです。
 

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そしてさらに驚くべきなのが侵攻する時期。
クリミア半島に侵攻したのは2014年、そして今年2022年にウクライナに侵攻しようとしている。
 
 
鋭い方はもうおわかりでしょう。
どちらもオリンピックのあった年です。
 
 
つまりロシアは、オリンピックに合わせて軍事侵攻しています。
愛国心に訴えかけて、軍事侵攻を正当化しようとしているわけです。
 
 
いくら選挙のない国だとしても、軍事侵攻に不信感を持つロシア国民も現れるでしょう。
そうならないように、愛国心の高まるオリンピックの時期を狙ったわけです。
 
 
やり方は汚いですが、ケンカのやり方はとてつもなくうまいと言わざるを得ません。
もちろん私は欧米よりの人間ですが、もしロシア人ならプーチン大統領は強いリーダーだと思っていたでしょう。
 

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一体ロシアはどこまで先を読んでいるのか。
そしてどこまで根回しをしているのか。
 
 
この状況において、ロシアと同じ強権国家である中国は特に大きな動きを見せていません。
それもまた不気味ですね。
 
 
すぐそこまでロシア陣営が迫っているのに、欧米はそこまで大きな制裁を科していません。
これは先に手を出した方が悪いという、ケンカの大前提が理由かもしれません。
 
 
もしかすると、欧米側は文明人であるという自覚がそうさせているのかも。
いかなる理由があっても、武力侵攻というやり方は文明人とは言えない、ケダモノと同列である、そういったプライドがあるからかもしれません。
 
 
とはいえ頭に銃口を突きつけられているのに、まだ撃たれていない!なんて悠長な事を言っている場合かとも思いますが。
 
 
世界は大きな分岐点に立っているのかもしれません。
もちろん、プロレスのような欧米とロシアの盛大なヤラセかもしれません。
 
 
ですので我々は、情報に惑わされずに自分の頭で考えるべきなのです。
今まで私が書いてきたことは、ただの知識です。
 
 
それらを知った上でどう生きるのか、それを考えるのはあなた自身の仕事なのです。