悲しみの連鎖
どうして悲しみは連鎖するのか。
そう思ったきっかけは、先日の出来事だった。
最近連絡をとっていた女性に告白をしようと「話がある」とLINEを送った。
しかしその女性は趣味が忙しいのか、1週間ほどたってついでのように「明日は大丈夫ですか?」のような返事。
告白するつもりでいたが、急に冷めてしまい急用ができたと嘘をついて断った。
もう連絡することはないだろう。
そう、そこで私はきっぱり忘れればいいのだろうが、なんだか嫌味を言いたい気分になってしまった。
もちろん本当に言ったりはしてない。
でも、ないがしろにされた仕返しをしたいという気持ちがわいてしまった。
嫌だなと思ったのなら、もう関わらなければいい。
そうすればいいだけなのに、それだけでは収まらず仕返しがしたいと思ってしまう。
実際にそうする人もたくさんいるだろう。
でも間違いなくそんなことをする意味はない。
仕事ならともかく、恋愛は自由意志だ。
嫌になったら離れればいい。
離れればいいだけなのに、どうしても仕返しがしたくなる。
その原因は何なのか考えてみた結果、一つの答えにたどり着いた。
それは、自分の気持ちと相手の気持ちがイコールになっていない、という不満だ。
自分はこれだけ想っているのに、そっちは全然想ってくれていない。
つまりは不公平だという気持ち。
でもこれは愛情なのだろうか?
見返りを求めず相手に寄り添えるのが愛なはず。
だから不公平だと感じた時点で、それは愛ではないのかもしれない。
恋愛は自由だ、それだけは間違いないこと。
嫌なことは四の五の言わずにすぐ辞める。
あとに持ち越さない。
それがちゃんとできれば、世界はもっとシンプルになるのではないだろうか。