初体験
数ヶ月前に、それまでやっていたバンドを辞めました。
今振り返ってみて、マジで何が楽しかったのかよくわかりません…(笑)
そしてもっと早く辞められたはずなのに、ずるずると長いこと引きずってしまいました。
メンバーに合わない人がいて辞めたのですが、その人が意味不明な事を言っているにも関わらず、それを鵜呑みにしていた自分がいたのです。
その原因は、私がバンドをするのが初めてだったからなのかもしれません。
そしてそのギターの人、Kとしましょう。
Kは高校生の頃からバンド一筋だと言っていたので、最初の頃は何かおかしい気がすると思っても、「でも多分、Kの言うことが正しいのだろうな」と考えてしまいました。
これが、私が辞めるのが遅れてしまった理由の一つでしょう。
私はバンドが初で、Kはバンド一筋の人間だから、それを信じて鵜呑みにしてしまっていた。
そして辞めた理由のもう一つは、至極シンプルです。
純粋に、ライブが全然楽しいと思えなかったのです(笑)
まず、私達メンバーはあまり会話がありませんでした。
ベースとドラムの人は仲が良くて結構喋っていましたが、私とKは会話らしい会話もなかったです。
私は喋りたかったのですが、Kは典型的な1人っこタイプなのです。
何をするにもどこにいくにも1人でやる人間です。
(だけど音楽はバンドじゃないと嫌だという、ここも意味がわからない人間ですねw)
バンドをやっていた人にはわかると思いますが、ライブって待ち時間が死ぬほど長いんですよ。
それが遠方だったらなおさらひどくなります。
何時間もかけて移動して、リハがあるから何時間も前に到着して、ライブが始まるまで何時間も待って、出番が終わったらイベントが終了するまで待って…こんな感じでとにかく待ちが長い。
だから空き時間に、話したり食事にでも行けばいいじゃないですか。
ドラムとベースの人は2人でどっか行っているけど、Kはそういうタイプじゃないから私もただぼーっとしているしかありません。
しかも今まで共演した人たちとも、何も話したりしません。
これの一体何が楽しいんでしょうか?(笑)
マジで何一つ楽しくなかったなと、そう思います。
経験できたことはありがたいと思っていますから、無駄だったとは思いません。
が、シンプルに全く楽しくなかったと断言できます(笑)
だけど不思議なことに、私以外のメンバーはそれでもライブがしたいと言ってたんですよね。
本当に、シンプルに価値観の相違だと思います。
私が出たくないから断ったライブもありますが、それすら出たかったようです。
一体何が楽しいのかさっぱり理解できません…
だから辞めてよかったと心から思います。
先日、久々に弾き語りでライブに出たのですが、それは楽しかったです。
他の共演者の人とも話したり、知らない人とも交流ができて。
ほんとにね、これがライブだよなって感じでした(笑)
ライブってとにかく待ち時間が長いから、いかにその時間を楽しめるかの方が、むしろライブ本編より大事なんじゃないでしょうか。
バンドでのライブは馬鹿みたいに待ちまくって、だけど誰とも話さない、何もしないみたいな感じでしたから、やっぱあまりいいバンドじゃなかったんだなと思います。
こんなふうに振り返ってみると、何が楽しかったのかなと不思議に思います。
ですが、バンドが初だったからこんなもんなのかなと、疑いもしませんでした。
やっぱ初めての経験っていうのは運ですよね。
いい意味でも悪い意味でも、それが自分にとっての標準になってしまうから。
私の初バンド生活はそこまで楽しくありませんでした。
ギターのKも最悪な人物でした。
ですが、逆に言うならK以上におかしな人物はそういないと思うので、これからどんな人が現れても平気な気がしています(笑)
なんとなく人生が楽しくないなと思っている人は、当たり前を疑ってみるのもいいかもしれません。
何も考えずにやっていることは、実は全く無駄なことなのかもしれません。
当たり前を疑ってみると、意外と人生が好転するかもしれませんよ。