なぜ消費税は上がるのか
2019年10月1日で消費税が10%に上がる。
2014年4月に5%から8%に上がって以来、5年ぶりの増税。
この増税により、年間4.6兆円の国民負担増加となる。
日本には、よほどお金が足りないらしい。
私の会社でも上司が「改善しろ!改善しろ!」と口を酸っぱくして言う。
その際、「改善する為に何をすればよいか?」という議論になる。
私はこの考え方こそが、改善から遠のく原因だと思う。
なぜミスがあるのか?
なぜ仕事がスムーズに進まないのか?
こういった問題の原因は殆ど同じ。
それは、作業が多すぎるからである。
やらなくていいような事が間にたくさんあるからミスが減らないし、作業も進まないのだ。そして利益もでない。
以前中古屋にCDを売りに行くと1枚10円…しかし翌週にはそれが980円で売られていた。
これが人件費なのか…とそれ以来メルカリで売るようになった。
だから「改善するために何をするのか?」というのはなおさらミスを増やすだけ。
「改善するために何を減らすのか?」という考え方でなければ、事態は改善されない。
何かをすることによってミスが減ることはありえない。
減ったように見えても、それとは別のところでミスが増えているので、根本的な解決にはならない。
そして今回の増税は日本初の軽減税率の導入。
生活必需品は8%のまま、それ以外は10%
国民の誰もが思っただろう。
なぜそんな面倒なことをするのか?と。
そんな事をすれば当然手間がかかる。
もちろん食べ物というものはそこまで単価が高くない。一方、消費財というのは高価なものもあるので、税収効果はあるだろう。
しかしその大部分は、手間によって相殺され、無駄になる。
問題をあっちからこっちに移動させただけで、何も解決していない。
言うまでもなく、あっちからこっちとは、強者から弱者である。