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地方の企業が発展しない3つの理由

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私が勤めるような地方の底辺企業は、会社が発展しないどころかむしろ悪化するような事例が後を経ちません。
(実際、長年働いている人が言うに、むしろどんどん残業が増えているとのこと。)
 
 
社長が「数字的には順調に発展している」と口を酸っぱくして言っていましたが、社員の顔を見ればそれがまやかしなのは一目瞭然ですね。
 
 
数字がよくなって嬉しいのは創業家と株主だけですから。(地方は一族経営が多いですからね)
 
 
今回はなぜ地方の企業が発展しないのか、発展しないどころかむしろ悪化しているように感じるのはなぜなのか、その理由を考察してみたいと思います。
 
 

1.率先して働く理由がない

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まず大前提として、地方企業で働いている人は、働きたくてそこに勤めているわけではありません。
 
 
ただ生活のために働いているだけ、もしくは他に選択肢がないから働いているだけです。
つまり、もともと率先して仕事をやるようなモチベーションは皆無なのです。
 
 
やりたくてやっている仕事なら指示されなくても働きますが、そうではないのでできるだけ回避しようとする人がほとんどなのは当然のことだと思います。
 
 
社員はボランティアで会社に属しているわけではありません。
生活するために属しているだけなので、対価がなければ自ら動くはずがありません。
 
 
それに対して「やる気がない」などと怒るのは、ただ単に論点をすり替えているだけです、そんな言い方でやる気が出る人などいないでしょう。
 
 
率先してやる人がいない、これが理由の1つ目でしょう。
 
 

2.やればやるほど損をする

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地方企業というものは、どれだけ仕事をしても評価されることはありません。
評価されるにしても毎日残業し、休日出勤もして、10年とか20年単位の時間が必要です。
 
 
地方企業の場合、結果よりもプロセスが重視されます。
当然の話ですが、毎日残業して休日出勤ばかりしていたらイヤになって辞めるか、体を壊して辞めるか、どちらにしろ辞めてしまうので評価される人はほとんどいません。
 
 
そして地方企業の場合、やればやるほどどんどん仕事が増えていきます。
先程紹介した理由1が原因により、仕事をする人が少ないのです。
 
 
働きはじめの頃は言われたとおりに働くのですが、慣れてくると「やればやるほど損をするな…」と言うことに気付いてくるのです。
 
 
そして私のようなずる賢い人間は、どうにかこうにかして仕事を回避します。
そこまでずるくなれない人は辞めます。
 
 
どれだけ仕事をしても評価されないどころか負荷が増える一方なので、自分はこれだけしかできませんと、実際できる仕事量を少なく見せるベクトルが生まれます。
 
 
やればやるほど損をする、それが地方企業が発展しない理由の2つ目です。
 
 

3.断れない人が管理職になる

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私が観察した結果によると、地方企業の管理職の大部分が優秀だからではなく、ただ単に断れないからいつの間にかそうなっている、というタイプが多いような気がします。
(余談ですが、大企業でお荷物になったけど、そこそこ地位もあるので無碍にできない人の天下り先として地方企業が存在しているという側面もあると思います。全く役に立たない老人が妙にいいポジションにいる例が後をたちません。)
 
 
優秀な人が上に立つようになれば、うまく部下に仕事を任せられるようになると思います。
 
 
しかし私が今まで見た管理職のほとんどが、ただ単に断れずにズルズルいっていつの間にか管理職になっている、というタイプが多いように思います。
 
 
そういう人は部下にうまく仕事を振れず、自分で何もかもやらなければならないという状況に陥っている場合がほとんどです。
 
 
当然のことながら、こういう人が上に立つと回転率が下がります。
集団というものは、うまく指示を出せる人がいなければ意味がありません。
 
これが理由の3つ目です
 
 

まとめ

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それでは今一度、地方企業が発展しないどころかむしろ悪化してしまう理由をまとめてみたいと思います。
 
1.率先して働く理由がない
2.やればやるほど損をする
3.断れない人が管理職になる
 
 
これらの理由により、断れない人にばかり負荷が集中します。
その結果、スムーズに次工程に受け渡すことができなくなる。
 
 
そして全体としての流れにムラができる。(大変な仕事は誰もやりたがらない)
すると、なおさら仕事が大変になるという悪循環が生まれます。
 
 
企業が発展しないどころかむしろ悪化していると感じるのは、こういった事象が原因と思われます。
 
 

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進歩もないし、少子高齢化によりどんどん人材も減ってきております。
 
 
先日など、求人を出しても全く人がこなかったので、その部署のリーダーが自分の息子(学生)を連れてきて手伝わせておりました。なかなか由々しき事態です。
 
 
目に見えないくらいの遅さで、しかし確実に会社は蝕まれています。
せっかく素晴らしい技術があるのに、全く活かせておりません。
どうも日本人は、「とにかく行動してれば文句ないだろ」という投げやりな部分があります。
 
 
中身のことは考えず、とにかく長時間労働をして満足してしまい、真の問題を先送りにしてしまっているのではないでしょうか。
 
 
どうすれば地方企業は生き残っていけるのか、私達はこれから先も考え続けていかなければなりません。
 

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