恵まれすぎているから、何も生まれない
あなたはどんな時に文章が思い浮かびますか?
私の場合は、ムカついたりイラッとした時、つまりはストレスが溜まった時にさらさらと文章が書けます。
つまり、完全に恵まれた人からは、何も生まれないのではないかと思います。
以前、有名なホテルの経営者の一人娘の生活を追ったテレビ番組がありました。
その女性はめちゃくちゃ広い家で働きもせず、のびのびとピアノを弾いて歌っていたのですが、全然うまくありませんでした。
正確に言うならうまいのはうまいのですが、何一つ説得力のない音楽といいますか。
というか普通に考えて、そんなボンボンの音楽を聴きたいと思う人なんているはずありませんよね。
つらい下積み時代があったと語る人は、どこか重みと言うか説得力が生まれるものです。
私は今の自分の現状に全く納得していないですが、だからこそ色々なことをやってみたいと思うのでしょう。
例えばロシアや中東には、大した産業がありません。
彼らは地面を掘って出てきた石油とか天然ガスを売れば、それだけでお金がざくざく入ってくるからです。
普通に考えて、彼らは働かなくてもいいから我々に比べてたくさんの時間を持っているはずですが、なぜか大した産業もないし、アートのたぐいもありません。
その理由はおそらく、彼らはお金をたくさん持っているから、わざわざ大変な思いをして何かを生み出す必要がないからなのでしょう。
そんなふうに考えると、人間にとって少しは逆境も大切なのかと思います。
人間は逆境を力に変えることができます。
そんなふうに考えると、少しはストレスも耐える意味が出てくると思いませんか?