絶対に相手を論破しない方がいい理由
正論って、相手に振りかざすと楽しいですよね。
(論破するとも言います)
いきなり結論から言ってしまいましたが、つまりはそういうことです。
正論は相手のために言っているのではなく、自分が気持ちいいから言いたくなるだけなのです。
自分で言うのもおこがましいですが、私は合理的な人間ですので、「これはこうだから、こうなる」みたいな正論を、つい言ってしまう事があります。
しかし私が誰かに正論を言って、相手が納得したことは一度もありません。
それどころか、さらに相手は不快な思いを強めてしまいます。
それはなぜなのでしょうか?
私の正論は間違いなく正しいのですが、相手は全く納得してくれない。
その理由は、正論を言われた相手は、そんなことは最初からわかっているから、ではないでしょうか。
世の中には、自分の気持をうまく言葉にできない人がたくさんいます。
しかし彼らは具体的な言葉にできないだけで、感情としては理解しているのです。
そこで私が正論をぶつけるとどうなるでしょうか。
相手としては「そんなことはとっくにわかっている」としか思いませんよね。
具体的な例をあげるとするなら、タバコを吸っている人に「タバコなんてやめなよ」と言うことです。
タバコを吸っている人は全員タバコが害になると知っているから、そんなことを言われても怒るか落ち込むだけなのです。
すでに知っていることをクドクド言われたら、誰だって不快になります。
誰かに正論を言っても意味がないどころか悪化させてしまうのは、こういうメカニズムだったのです。
議論というものは殆どの場合、どちらか片方、もしくは両方が冷静でない場合がほとんどです。
唯一正論が通用する相手とは、冷静な人だけです。
(そして唯一誰かを論破していいのはひろゆき氏だけです。)
白熱した議論で正論を言ったところで逆効果なのは火を見るより明らかでしょう。
この事実に気付いてから、私は正論を誰かに振りかざすことはなくなりました。
もし相手の立場が自分よりも下ならば、正論を振りかざすことによってマウントを取ることはできるでしょう。
しかし、マウントを取れたとしても信頼はされません。
相手を叩きのめしたいだけなら正論を使えばいいでしょうが、わかり合いたい相手ならば、正論ではなく共感を大切にして寄り添ってみてください。
あなたはどちらのタイプですか?