世界には悪意しかないように見える
マスクをしていない事を注意され逆上し、注意してきた人を暴行した、というニュースがありました。
もしかしたら相手の男性も悪い言い方をしたのかもしれませんが、暴行するほどではないはずです。
こういった人間が普通にそのへんにいるのかと思うと、恐ろしくて仕方ありません。
今電車であなたの隣りに座っている人が、実は殺人鬼である可能性もゼロではないのです。
しかし、例えば電車で老人に席を譲って感謝された、こういった事があったとします。
当然の話ですが、これはニュースにはなりません。
本人同士、もしくはその周りの数名だけが胸に留めるだけで終わります。
このように、いいことはニュースにはなりえないが、悪いことはことごとくニュースになる。
これはつまり、世の中は悪いことしか起きていないように見える一因になっています。
毎日犯罪や事故が起きている、これは間違いのないことです。
でも同じように、毎日いいことや幸せなことも起きているはずなのです。
犯罪や事故をニュースで取り上げるのは、抑止力や注意喚起になるからだと思います。
でもいいことや幸せなことを何一つ取り上げないのは、人々の意識を閉塞させてしまうでしょう。
あたかも毎日悲しいことしか起きていないように見える。
どうせ世の中こんなものだと思いこんでしまう。
それってすごく悲しいことですよね。
なんて偉そうなことを言っておりますが、実は私は誰かの幸せを喜ぶことができません。
楽しそうに生きている人を見るとつらくなります。
でもそれって、結構多くの人に当てはまるのではないでしょうか。
そしてそんなふうに思ってしまうのは、日本があまりにも豊かだからなのではないかと思います。
世の中が豊かになりすぎると、「自分が幸せでないのは自分が原因ではない、周りの人や社会や国がダメだからだ、自分はただの被害者なんだ」、という意識が多くの人に芽生えてしまうのです。
幸せなニュースを流しまくると、むしろ人々の幸福感が減速する、だから悪いことしかニュースにしない世の中になってしまったのです。
あなたは誰かの幸せを喜べますか?