Story of my life

日常に転がる疑問を掘り下げるだけ掘り下げて放置

日記という名のパンドラの箱

ある意味自分を褒めてあげたいが、同時に恐ろしさも感じることがあった。
それは、10年前の日記が出てきたということだ。
 
 
私は長いこと日記を書くことを習慣にしてきた。
たくさん書いている年もあるし、そこまで書いてない年もあるが、途切れながらでも書き続けてきた。
 
 
しかしまさかもう10年以上経とうとは。
ほんのちょっと目を離したすきにもう10年。
ウラシマ効果ってやつを身をもって体験した。
 
 
まじでね、宇宙人とかオバケとかと比較にならないくらい怖い。
まさかそこまで昔の日記なんてないと思ってた。
 
 
でもね、すぐ目の前に失われたムー大陸があるというのに、上陸しないなんてありえないよね。
たとえ先住民に槍で串刺しにされる危険があっても、やっぱ未知を解明したいと思っちゃうわけ。
それが人の性。
 
 
私は日記という名のパンドラの箱を覗いてみた。
そう、10年に及ぶ、私の叡智の集大成を…
 
 
するとどうだろう、なんとも言えないノスタルジーに駆られる。
なんというか、例えば6年前位の私はすごく明るい感じだった。
 
 
不安もあるだろうが、希望を失わないようなことを書いている。
まさか6年経ってまだ独身を貫いているとは私自身も思わなかった。
6年前の私、メンゴ。
 
 
しかし過去から目を背けてはならない。
そして同時に未来に目を向けなくてはならない。
 
 
正直なところ、このパンドラの箱を粉みじんに破壊したい衝動に駆られる。
まさか過去の自分からこれほどの辱めを受けるとは思わなかった。
 
 
実は日記とはエロ本でした。
しかも自分自身のエロ本。
 
 
せっせと自主制作して、恥ずか死にたくなる作品を残してどうする。
あれか、つまり初めてエロ本を見た、童貞の時のような気分か。
 
 
この辱めもいつしか、慣れて快感へと変わっていくのか。
皆そうして大人になっていくのか。
これが大人の階段登るってやつか。
 
 
日記を書くのはいいよーなんて世間では軽々しく吹聴されているけど…
 
 
日記、エロ本だから。
それだけは覚悟しといて。
 
 
私はこの辱めが快感に変わるまで、書き続けるつもり。
そう、もう今さら引き下がれないよね。
 
 
多分次に開く頃には、私も大人になってるはず。
でもその一方で、また恥ずかしさに赤面するウブな、いやウヴな自分で居たい気もする。